ソニーミュージック、第2四半期は10%増収 日本のアニメ・スマホゲームも貢献し、カドカワとの相乗効果も期待
ソニーグループは、第2四半期(2024年4~9月)のソニーミュージックの売上高が前年同期比10%増の4,482億円になったと発表した。配信の伸びが貢献した。営業利益は904億円と12%拡大している。
これには、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)とソニー・ミュージックパブリッシング(SMP)が含まれる。日本のSMEは、ゲームやアニメなどの「ビジュアルメディア・プラットフォーム」の売り上げも大きい。
部門別に見ると、レコード音楽事業は14%増の2,900億円。このうち配信(有料ストリーミング配信・無料ストリーミングにおける広告売上の分配を含む)は9%増の1,890億円となり、約65%を占めた。フィジカルは250億円にとどまったものの、22%伸びている。その他(グッズ、ライブのほか、シンクや公衆の前での演奏、放送からのライセンス収入を含む)は、33%増の680億円だった。
音楽出版事業は、11%増の920億円。配信の大幅な増加(9%増、530億円弱)がけん引した。その他は、約13%増の386億円。出版部門は3月31日時点で、約624万曲を所有または管理していた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「ソニーミュージック(SME)のQ2売上高が前年同期比10%増の4,482億円に。鬼滅などのアニメ売上やFGOなどスマホゲーム売上が好調な日本のSMEも貢献している。昨日からソニーによるカドカワ買収の噂も流れているが、プレステ部門のSIEだけでなく、アニメ・スマホゲームを持つ日本のSMEにも相乗効果が期待される。同じく音楽・ゲームに強い中国テンセントとソニーのどちらがカドカワを獲るかということも話題になっている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。