SoundCloud、ディストリビューター事業へ Spotifyなどへの配信・収益化機能を導入
SoundCloudは11月13日、「インターネット上で最高のアップロード体験」と称した、プラットフォームのアップデートを発表した。 TuneCoreやbeleive、FUGAのようなディストリビューターに近い機能を備えることになる。
・報酬を得る:Next Pro(有料会員)のアーティストは、アップロードの過程で「Monetize(収益化)」をクリックするだけで、楽曲から収益を得られる。
・適切なオーディエンスにリーチ:Next Proのアーティストは、ワンクリックでSoundCloudのレコメンデーション・アルゴリズムが利用可能。ファン主導のプレイリストにアクセスでき、音楽がより多くの聴衆に届くようになる。
・簡単なアップロード体験:ユーザーインターフェースを更新。簡単にトラックをドラッグ&ドロップでき、直感的でストレスのないアップロードプロセスを実現。
・どこでもシームレスに配信:アップロード後すぐに、Next ProのアーティストはSpotifyなどを含む60以上の主要プラットフォームにトラックを配信可能。
・ファンに常に最新情報を:SoundCloudがファンへの通知を代行。新曲をアップロードするとすぐにフォロワーに通知される。
・最も忠実なファンに報酬を:限定グッズで、スーパーファンに報酬を与えて収益化。アーティストは手間や初期費用なしでマーチャンダイズを作成し、SoundCloud Storeを通じてファンと直接つながれる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「音楽共有のSoundCloudでアップロードするとTuneCoreのように、Spotifyほか様々な音楽サブスクへ配信・集金されるように(Next Proユーザー限定)。他にスーパーファン・プラットフォームを意識した機能も。ミュージシャンに絶大な支持を得つつもビジネスモデルが弱かったSoundCloudが一躍、最前線に躍り出た印象だ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。