Apple Vision Proで初の没入型音楽体験 「ザ・ウィークエンド:Open Hearts」が公開
Appleは11月14日、 Apple Immersive Videoで撮影された初のミュージックビデオ(MV)である「ザ・ウィークエンド:Open Hearts」を、Apple Vision Pro向けに期間限定で公開した。
Apple Immersive Videoは、超高解像度の没入型ビデオと空間オーディオを活用して、視聴者にその場の中心にいるような感覚を与える、画期的な180度の視野角の8K3Dメディアフォーマット。ゴーグル型のMR(複合現実)デバイスであるApple Vision Proを使って視聴する。
「ザ・ウィークエンド:Open Hearts」は、Apple Vision Proで無料で視聴でき、対象のApple StoreでApple Vision Proのデモを予約して体験することも可能だ。
Appleは同月22日、次の没入型音楽体験として、一流のアーティストによる至近距離でのパフォーマンスを体験できる「Concert for One」を全世界で公開。ブリット・アワードで史上最多6部門に輝いたレイ(RAYE)が20人編成のバンドとともにスタジオ収録したパフフォーマンスで、Apple Music限定で空間オーディオでの配信も行われる。
Appleとザ・ウィークエンドは9月、全編にわたりiPhone 16 Proで制作された「Dancing in the Flames」のMVでもコラボレーションした。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Appleがザ・ウィークエンドの『Open Hearts』をイマーシブ・ビデオ化。Vision Proユーザーは無料で体験できる。ザ・ウィークエンドはMVをiPhone 16 Proだけで撮影して公開したが、その時点で予想されていた。イマーシブ・ビデオは現在、実験段階だが、いずれスマートグラスが普及した時代には音楽ビデオをまるでアトラクションのようにして有料ビジネス化していくと私は予想している」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。