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「ミュージシャンのためのZoom」グラミー受賞エンジニアも愛用する新興プラットフォームMuseに熱視線

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「コラボレーション」が音楽テックのスタートアップの大きなトレンドとなり、ミュージシャンがリモートで一緒に音楽を創作するためのサービスが登場している。こうした中、 Music Allyなどが、「ミュージシャンのためのZoom」を自称する、米国生まれの無料プラットフォーム「Muse」について紹介している。 


▲Musicのデモ画面(英語)

この「Muse」のテクノロジーは、さまざまなプロオーディオ製品と連動しており、ミュージシャン同士やプロデューサーとファイルや画面をリアルタイムで共有し「真の」リモート・レコーディング・セッションが行えるようになっている。既に174カ国のユーザーが計2,500万分以上をセッションに費やした。レイ・チャールズらとの仕事でも知られる、グラミー受賞の音楽エンジニア、エンリコ・デ・パオリ氏も、Museでワークフローが大きく改善したという。 

同社はこのサービスが、バーチャルな作曲キャンプやA&Rの試聴イベント、アーティスト向けのエンジニアのミキシング見学など、さまざまな用途で使われる可能性もあると考えている。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「コロナ禍のとき『Zoom使ったら音楽制作をリモートでコラボできないか』というのがあったら実際やってみたら反応速度等、実用には至らないところがあった。Museは音楽制作に特化し、グラミー賞エンジニアも導入するレベルに到達している。本でも書いたが音はデータ量が少ないので他のコンテンツより先にイノヴェーションが起こりやすい。制作以外(ファン系とか)でも色々な応用が効きそうだ」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。