NexTone、24年4月~9月期は10%減益
NexToneは、2025年3月期第2四半期(中間期)の連結業績(2024年4月1日~9月30日)を発表した。
レコチョクグループの連結子会社化による規模の拡大によって、売上高は94億1,500万円(前年同期比212.2%)と大幅増収となった。利益面では、既存事業が増収に伴う増益であった一方、レコチョク及び株式会社エッグスにおける成長分野へのシステム開発等の先行投資により、営業利益は3億7,800万円(同86.1%)、経常利益は3億9,700万円(同90.2%)、親会社株主に帰属する中間純利益は2億9,300万円(同97.8%)となった。
著作権管理事業は、ストリーミング音楽配信市場と動画配信サービス市場の伸長、管理楽曲数の増加、コンサート等に係る演奏権の徴収実績の伸長、一部配信事業者への遡及徴収があったこと等により好調に推移。また、海外地域における音楽著作権使用料徴収の精度向上と効率化に向け、米国の著作権管理事業者との徴収代行契約締結や、全世界のYouTube動画視聴における音楽著作権使用料の直接徴収を開始した。以上の結果、売上高は7億2,600万円(前年同期比127.8%)、セグメント利益は3億3,200万円(同137.2%)となった。
デジタルコンテンツディストリビューション(DD)事業は、取扱原盤の着実な増加、ストリーミング音楽配信市場と動画配信サービス市場の伸長、同社の強みであるアニメ・ゲーム関連及びVTuber等のネットクリエイター関連の原盤使用の増加等により好調に推移した。以上の結果、売上高は47億400万円(前年同期比130.3%)と増収となったが、レコチョクにおける新規サービス開始に向けたシステム開発等の先行投資により、セグメント利益は4億3,600万円(同93.2%)となった。
音楽配信事業は、主力サービスの「dヒッツ」が安定的に推移した他、店舗向けBGM配信サービスの契約店舗数の拡大等に取り組み、堅調に推移した。以上の結果、売上高は37億1,300万円、セグメント利益は6億4,000万円となり、前中間連結会計期間はレコチョク及びエッグスの損益計算書を連結していなかったため、前年同期比で純増加となった。
その他は、キャスティング事業が、人気グループのコンサートや人気ミュージカルのライブビューイング実施等が好調に推移し、ソリューション事業、エージェント事業において事業の拡大及び新規サービス開始の準備を進めた。以上の結果、売上高は7億2,200万円(前年同期比144.2%)と増収となったが、レコチョク及びエッグスにおけるシステム開発の先行投資等によりセグメント損失は2億3,700万円(前年同期は3,600万円の利益)となった。
通期予想は、5月14日に公表したものを据え置いた。