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CRI・ミドルウェア、23年10月~24年9月期は小幅増益 次期も増益見通し

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映像・音声に特化したミドルウェアを展開するCRI・ミドルウェアは、2024年9月期の連結業績(2023年10月1日~2024年9月30日)を発表した。

売上高は31億6,728万円(前期比5.9%増)、営業利益は3億6,835万円(同6.8%増)、経常利益は3億8,340万円(同1.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億446万円(同30.9%増)となった。

ゲーム事業は、同社製ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」等の国内ライセンス売上が、当期も一括ライセンス売上の計上はあったものの、前期ほどのサイズ感ではなかったため減少。また、海外向けは、中国でのライセンスビジネスは復調しつつも、コンテンツ受託ビジネスおよび欧米でのライセンスビジネスが低迷し、減少した。株式会社ツーファイブが行う音響制作は、効果音や楽曲などの制作業務が好調だったことに加え、当下期に大型の音声収録業務を受注したことにより、過去最高の売上・利益を達成した。なお、ゲーム開発/運営の売上は、株式会社アールフォース・エンターテインメントの全株式を前期末に譲渡したことによりなくなっており、当セグメント売上は前期に比べ大きく押し下げられている。また、「CRI TeleXus」への研究開発投資は継続して行っている。当セグメントの売上高は16億7,676万円(前期比15.0%減)、セグメント利益は1億1,671万円(同36.9%減)となった。

エンタープライズ事業は、組込み分野の売上が、カラオケ案件を継続して受注したことやセガ フェイブ社のePICOシステム開発を受注したこと等により増加。モビリティ分野の売上は、車載サウンドソリューション「CRI ADX Automotive」および車載メーターグラフィックソリューション「CRI Glassco」のライセンス収入増により、増加した。クラウドソリューション分野の売上は、ポールトゥウィン社など複数の顧客より受注した大型のシステム開発案件が好調に推移したことにより、増加した。当セグメントの売上高は14億9,052万円(前期比46.2%増)、セグメント利益は2億5,164万円(同57.4%増)となった。

2025年9月期の連結業績予想は、売上高が前期比6.1%増の33億6,000万円、営業利益が同4.2%増の3億8,400万円、経常利益が同2.8%増の3億9,400万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.5%増の3億1,200万円を見込んでいる。