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坂本龍一が遺したものを共有化する試み「sakamotocommon」、初号プログラムをGinza Sony Parkと共同開催

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「sakamotocommon」は、次世代を担う若い才能が坂本龍一の精神を継承し、未来へと続くクリエイティブなコミュニティを築くために、坂本の知的財産を公共的・文化的に活用し、未来へと残す活動を行う団体。2023年に逝去した坂本が“遺したもの”を共有化し、これからの文化の発展に寄与することを目指している。

本団体が、「都会の中の公園」というGinza Sony Parkのコンセプトに強く共感したことをきっかけに、Ginza Sony Park側がその投げかけに呼応する形で、グランドオープン前の工事期間中であるGinza Sony Parkの場を特別に活用し、その初号プログラムとなる「sakamotocommon GINZA」を共同で開催することを発表した。

今回、人間がふだん知覚することのできない「電磁波」をセンシングし可視・可聴化する坂本と真鍋大度(Studio Daito Manabe, Rhizomatiks)のコラボレーション作品「Sensing Streams GINZA」を旧ソニービルの面影が残るGinza Sony Parkの地下空間で体験できるほか、別の空間では坂本が日々採集していた雨の音や風の音など、7つのフィールドレコーディング素材(収録された年代と場所が異なる7つの音源)をこの企画のために360 Reality Audio※(サンロクマル・リアリティオーディオ)ミックスした立体音響と、坂本が自ら乃木坂ソニー・ミュージックスタジオで360 Reality Audio制作に立ち会った最後のアルバム「12」360 Reality Audioバージョンを、会場に設置されたスピーカーで聴くことができる。

まわりには、坂本が生前より進めていた図書構想である「坂本図書」を実現する場として、坂本が所蔵した書籍がフロア内に点々と置かれ、それらを自由に閲覧することもできる。またもうひとつのフロアでは、坂本が遺した「Merry Christmas Mr. Lawrence」などの本人の演奏データを、まだ工事中のGinza Sony Parkの空間中央に本人が所有していたOpera Pianoが設置され、坂本が遺した音を奏でる。

開催期間中には、「sakamotocommon」アドバイザーに名を連ねる齋藤精一(パノラマティクス)や若林恵(黒鳥社)を招いてのトークイベントや、東北ユースオーケストラの演奏会、坂本のピアノ調律師である酒井武による親子向けのワークショップ「ピアノの仕組みを知ろう!」も開催される。

なお、本プログラムは「sakamotocommon」のクラウドファンディング参加者のみが入場できる。