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ワーナー・ミュージック、通期は6%増収 サブスク好調で60億ドルの目標達成

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ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は11月21日、2024年9月期の通期の総売上高が64億2,600万ドル(約9,888億5,900万円)となり、前年比6%増加したと発表した。サブスクリプション(有料ストリーミング)の伸びが全体を押し上げた。 

純利益は9%増の4億7,800万ドルだった。  

部門別に見ると、主力の音楽ソフトは52億2,300万ドルで5%拡大。うち、デジタルはサブスクリプションが8%増の25億4,300万ドル、広告付き(無料ストリーミング)が3%増の9億100万ドルとなっている。フィジカルは5億1,900万ドルと、2%拡大。アーティスト・サービス&エクスパンデッド・ライツ(拡張権利。グッズなどマーチャンダイジングやスポンサーシップ、ライブ演奏など)は8%減の6億8,400万ドルだった。  

音楽出版は12億1,000万ドルと、1年前から11%伸びた。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「ワーナー・ミュージックの通期の決算発表が出た。収益は緩やかに上昇したものの、利益は予想を下回り株価は下落。しかしストリーミング売上の成長力が継続すると投資家は見て下げ止まっている。ユニバーサルミュージックの株価は上昇。ソニーミュージックは単体で上場してないが、株価があれば上昇している決算内容だった。音楽サブスクは日本を除き先進国で頭打ちが近づいているが、世界的には力強い上昇がグローバルサウスを中心に続くというのが市場のコンセンサスだ」 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。