SoundCloud、AIツールの統合拡大 「音楽制作の民主化」推進
SoundCloudは11月19日、新たに6つのAIツール(Tuney、Tuttii、AIBeatz、TwoShot、Starmony、ACE Studio)を統合したと発表した。
併せてSoundCloudは、デジタル著作権技術を手がけるAudible MagicとPexと提携。UMGとローランドが発表した、音楽制作におけるAIの責任ある使用に関する声明「AIによる音楽創造のための原則」に署名した。
統合された各AIツールの「SoundCloudにアップロード」オプションで、SoundCloudへの共有が可能。SoundCloudに直接アップロードされた曲には、使用したツールを示すタグが自動的に付けられ、アーティストはSoundCloudのプロフィールページから直接、新たにアップロードしたトラックを編集できる。
同プラットフォームは既に、Fadr、Soundful、Voice-Swapt といったAIツールを組み込んでいる。
Tuneyはリミックスと新しいトラック生成を可能にし、Tuttiiはライセンス楽曲のリミックスに使用でき、AlBeatzはビート生成に特化。TwoShotはカスタムサンプルを作成するためのコラボレーションツールで、Starmonyはファンの音楽制作をサポート。ACE StudioはスタジオクオリティーのAIボイスの出力を可能にしている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「SoundCloudで新たに6つのAIツールを使えるように。Tuney: 音楽のリミックス、編集、新曲生成が可能なツール。Tuttii: ライセンス済み楽曲向けのシンプルなAIリミックスプラットフォーム。AlBeatz: プロのようにビートを生成・カスタマイズできるツール。TwoShot: オリジナルサンプル作成のためのAI協調ツール。Starmony: 歌手やラッパー向けに特化し、ファンの音楽制作をサポート。ACE Studio: MIDIと歌詞からスタジオ品質のAIボーカルを生成。これまでもSouncCloudで使えたAIはFadr:経験レベルに関係なく、誰でも好きな曲のマッシュアップやリミックスを作成できる機能を提供。Soundful AI:クリエイター向けに、独特なスタジオ品質の音楽を生成。Voice-Swap:ミュージシャンがライセンスされたアーティストの声のスタイルに合わせて、生成AIを使用してボーカルステムを変換することが可能」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。