「リスナーをクリエーターに」 ソーシャルラジオの新製品をチューンド・グローバルが発表
BtoB音楽ストリーミング技術プロバイダーのチューンド・グローバル(Tuned Global、オーストラリア)は、ソーシャルメディアの双方向性とパーソナライズされた音楽ストリーミングを組み合わせた、新しいソーシャルラジオ製品を発表した。
このソーシャルラジオのソフトウエア開発キット(SDK)について、同社は「既存の音楽ストリーミングプラットフォームやラジオアプリとシームレスに統合し、パーソナライズされたラジオ体験を提供する強力なツール」だと説明している。
この新製品は、コメントや絵文字のようなリアルタイムのソーシャル機能をラジオ放送に統合し、「コミュニティー主導のリスニング環境」を作り出す。ユーザーは、リスナーとリアルタイムで交流しながらプレイリストを生放送でき、曲中や曲間に音声解説を加えることが可能。リスナーはコメントや絵文字で即座にリアクションを返せる。
音楽やラジオアプリのユーザーは、クラブハウスのような独立したソーシャルオーディオアプリを使うのではなく、既存アプリ内でソーシャルオーディオ体験にアクセスできるようになる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「アーティストが新譜のリスニングパーティを開き、音楽は各自使っているサブスクで同時に聴けるStationheadが今年、テイラー・スウィフトやビリー/アイリッシュが使用して注目を浴びたが、Tuned Global社が同様の機能を音楽アプリやラジオ・アプリで展開できるSDKを発表。同社はユニバーサルミュージックと音源仕様拡大の提携を発表していたがこれのためだったかもしれない。音源を聴くというより楽しむ方向で利用拡大を目指すのはポスト・サブスクの大きな流れのひとつでもあり、注目している」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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