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Disney+、契約者の3割が広告付きプラン

ビジネス 海外

ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOは、11月14日の決算説明会で、定額制公式動画配信サービス「Disney+」契約者の30%が広告付きプランだと明らかにした。広告なしプランの加入者に向けた最近の値上げは、広告付きプランへの誘導を目的としたものだと話している。Music Allyなどが伝えた。 

アイガーCEO は値上げについて「より多くの消費者をAVOD(広告連動型の動画配信サービス)に向かわせるために設計されたものだ」と説明。 ARPU(1ユーザー当たりの平均売上高)と、ストリーミングに対する広告主の関心が高まっていることが背景にあるとしている。 

音楽ストリーミングでは一般的に、広告付きの無料オプションでユーザーを獲得した後に、有料会員への移行を促すため、その逆を行こうとしているディズニーの動きは音楽業界にとっても興味深いものだ。ただし、同社は広告付きの定額料金プランを設けているに留意する必要がある。 

(文:坂本 泉)   

榎本編集長「Disney+の契約者の30%が広告付きプランと分かった。音楽ではSpotifyやYouTubeなど、広告が付くと基本無料(フリーミアムモデル)になるのが常識だった。これは拙著で詳しく追ったようにmp3が席巻したため、大量の違法ユーザーを合法へ取り込むためにそうなったのだが、少なくとも先進国では違法で無料に聴くリスナーは少数となった。年初前後からソニーミュージックのCEOも、音楽でも基本無料から広告付きライトプランへの移行を目指すべきだと提言している。ひとつ時代が進んだ印象だ。」 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。