広告・取材掲載

広告・取材掲載

「生成AIはいずれスマホ級のインパクトを音楽にもたらす」ユニバーサル ミュージック幹部が同社のAI戦略語る

ビジネス 海外

ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)で、AIタスクフォースおよびAIレビューチームを率いるクリス・ホートン氏(ストラテジック・テクノロジー担当シニア・バイスプレジデント)が、Music Allyに対し、AIと音楽の関係性における展望などを語った。 

同氏は「(AIの)開発は急ピッチで進むだろうが、P2P時代と同じように、ライセンス、訴訟、法律が最終的に適合し、全てのAI企業がクリエイティブ産業との協力が明白な前進の道だと考えることを願っている」とコメント。そうなれば、新たな投資やビジネスが開かれ、さらに多くの製品やサービスが生まれると予想した。 

また、業界にとって生成AIは「スマートフォンと並んで非常にインパクトのあるものになる」と予想。(プロンプトを超える)新しい音楽制作の方法や、新しいタイプの音楽、全く新しい音楽製品やサービスが登場するとみている。 

提携する生成AI企業には「「倫理的に訓練された」システムを保有しながら、アーティスト中心の視点を持ち、それを製品やサービスに反映できる」ことを求めているという。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「4年前、AIがいずれ楽器のようなUIを持つときロックやヒップホップ級のメガトレンドを起こし、スマホ登場に匹敵するインパクトを音楽産業にもたらすと拙著執筆時に予測。まだ生成AIブームは起きていなかったが、それは100年の音楽産業史を振り返っての結論だった。今月、ユニバーサルミュージックのAI担当上級副社長も同様の見解を出した。正直、現実味を持つのは10年以上かかると当時見ていたがもはや世界の音楽産業のトップ層の共通見解になりつつある。昨年の春、『みなさんの体感より速く来ます』とクライアントには伝えたがニュース記事でこうして伝えるまでに至った」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。