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「Spotifyまとめ」公開 お気に入りのアーティストに支払われた金額は?

ビジネス 海外

Spotifyでアーティストページの閲覧数や楽曲の再生数を増やす絶好のチャンスとなっている、「Spotifyまとめ(Spotify Wrapped)」の2024年版が公開されたが、インターネット上では、例年に比べて情報が少ないとの批判が出ている。こうした中、Digital Music Newsは、この統計情報を基に、自身の好きなアーティストが手にした報酬を計算する方法を紹介。その報酬の少なさを指摘している。 

ウェブサイト「Spotify Unwrapped」では、契約プランを選択し、再生回数などのデータを入力すると、Spotifyでの再生でアーティストが得ている収入を計算することができる。 

例えば、Spotifyまとめで、その年に最も聴かれたアーティストのトップが「Burna Boy」で、「あなたはトップ0.05%のファンで、5,593分を一緒に過ごしました」と表示されていた場合。このスーパーファンが個人プランの契約者(年額143.88ポンド)で、彼の最新アルバムを232回再生した結果、SpotifyはBurna Boyに約3.77ポンドを支払ったこととなる。このスーパーファンの年間サブスクリプション利用料のうち、わずか2.62%が報酬となっている格好だ。 

完全に独立したアーティストは表示された金額の約90%を、レコードレーベルと契約しているアーティストは(契約内容にもよるが)5〜50%をそれぞれ受け取ることができる。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「Spotifyまとめから好きなアーティストにSpotify経由であなたの料金がどれだけ払ったかわかるサイトが紹介されていたのでピックアップ。英語だが、Minutes spent listeningに何分聴いたかを入れるとポンド計算で出てくる。向こうは月額が高めで11.99ポンド/円なのでこれを980円/月で換算すると、計算結果のポンドに81円をかけるとSpotifyが支払った楽曲使用料が出る。メジャー契約しているならここに印税率(契約による)をかけるとアーティストに渡った使用料がなんとなく分かるし、スーパーファンがサブスクの次のテーマになっている理由も実感できると思う」

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。