ライブネーション、1,500億円規模の転換社債を発行 年初から株価5割増し
ライブネーション・エンターテインメントは12月3日、総額10億ドル(約1,525億円)の転換社債を発行する計画を発表した。満期は2030年。調達した資金は、2025年に満期を迎える転換社債の一部買い戻しなどに充てる方針だ。
複数の株主が保有する3億1,600万ドル相当の債券を買い戻すことで合意した。
既に各所で指摘されているように、メジャーレコード各社の株価が低迷する中、非レーベルの音楽関連企業は成長を続けている。ライブネーションの株価は、同月4日時点で1株当たり136.43ドルと、この日わずかに下落したものの、年初からは50%近く急騰。Spotifyは同500ドルを超えた。
とはいえ、一般的にコンサートやフェスティバルの観客動員数は依然として懸念材料であり、ライブネーション株の見通しは楽観的なものばかりではない。サウジアラビアの政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)を筆頭に、複数がライブネーション株の売却を決めている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「世界最大の音楽イベント会社ライブネーションの株価が年初来50%近く増加。これに合わせて10億ドル(約1,525億円)の転換社債を発行する。ただ、ライブが絶好調の時代は終わりを迎えつつあり、記事にあるようにサウジの政府系ファンドなどが売却を決めている。ライブネーションは南アフリカなど次の成長地域に投資を進めている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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