米国のオーディオ聴取時間、7割超が音楽
米国のリスナーはオーディオ聴取時間の74%を音楽に費やしているーー。報道でオーディオブックやポッドキャストの普及が注目されている中、米市場調査会社エジソン・リサーチが12月4日に公表した報告書から、このような実態が明らかとなった。
同社は「ポッドキャストのカタログが数十年前にさかのぼるなら、音楽ライブラリは数百年前にさかのぼる」とした上で、これらの実質的なライブラリーは、さまざまなオーディオプラットフォームで利用可能だと指摘した。
プラットフォーム別に見ると、米国の13歳以上のリスナーは、音楽を聴く時間の32%をAM/FMラジオとラジオストリームに費やしている。ラジオは音楽コンテンツを配信するソースとして最も利用されていることとなる。
Spotifyなどのストリーミング・サービスが28%と僅差で2位につけ、YouTubeでの音楽・音楽ビデオの視聴が18%を占めた。これにシリウスXM(9%)、レコード・CD・ダウンロードしたデジタルファイルなどの「所有音楽」(9%)、テレビの音楽チャンネル(3%)が続く。
13〜64歳のリスナーに限ると、ストリーミング・サービス(31%)がラジオ(30%)を上回る。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「米国のリスナー(13歳〜)は音楽を聴く時間の32%をラジオで、28%がSpotifyなどストリーミング、YouTubeでが18%、CDなど所有音楽が9%、音楽TVが3%と相変わらずアメリカはラジオが強い。一方、同社の別調査だがここ十年で音声コンテンツで音楽以外の聴取が占める割合は13~34歳が11%から23%に、35~54歳が22%から28%にと急増中。電車通勤の日本にそのまま当てはまらない&向こうのラジオは局がたくさんあってほぼマイ・プレイリスト状態というのはあるが、ここに見るトレンドは別のかたちで日本にも起こるだろう。エジソンリサーチは有用な調査結果をいつも提供してくれる」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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