TikTok、2024年のトップソング発表 英米No.1ヒットの大半が「プラットフォームのトレンドとリンク」
TikTokは12月4日、2024年のトップソングとアーティストを発表した。米ビルボード・ホット100で1位を獲得した16曲のうち13曲、英国のオフィシャルシングルチャートで1位を獲得した11曲のうち10曲が「TikTokの大きなトレンドと結びついている」と主張。また、2024年にヒットした楽曲やアーティストのジャンルや地域の多様性を強調している。
世界トップの楽曲(楽曲が使用されたコンテンツ数を基に算出)は、チリ出身のアーティストであるFloyyMenorとCris MJによるレゲトン「Gata Only」。5,000万件のコンテンツで採用された。Spotifyでは13億回再生され、グローバルチャートで2位を記録。独立系の音楽配信プラットフォームであるユナイテッドマスターズを通じて2月にリリースされ、翌月の米ビルボード・ホット100で98位となり、約5週間後に27位まで上がった。
アーティストランキング(アーティストの公式TikTokアカウントの動画再生回数を基に算出)で世界1位となったのは、メキシコ人のイェリ・ムア。トップ10のうち、7組が韓国出身だった。
同社の音楽ビジネス開発部門のグローバルヘッドを務めるオーレ・オーベルマン氏は「TikTokは2024年、音楽、アーティスト、クリエイティビティーのための音楽業界の主要な発射台となった」と述べた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「今年、米ビルボード1位の13曲と英オフィシャル1位の10曲がTikTokのトレンドと同一だったとバイトダンス社が発表。TikTokが史上、音楽に最も適したSNSであることは間違いない。TikTokの再生ランキングで1位だったのはチリ出身FloyyMenorとCris MJによるレゲトン「Gata Only」、アーティストランキングはメキシコのイェリ・ムア、トップ10の7組が韓国出身とグローバル化している。今年はドイツのチャートの4分の1がTikTok経由、TikTok使用曲の世界トップ10、半数超がインディーズ配信と影響力が強かった。TikTokが禁止されても、代替サービスがこの流れを継ぐだろう」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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