ユニバーサル ミュージック、世界最大の広告会社WPPと提携
ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)は12月12日、世界最大手の広告会社WPP(英国)と提携したと発表した。音楽の力を活用した最先端のオーディエンス・エンゲージメント戦略を顧客ブランドに提供する。
両社は具体的な内容を明かしていないが、WPPの顧客に、世界で最も人気のあるアーティストやその音楽とつながる新たな機会と、UMGの象徴的な音楽カタログへのユニークなアクセスを提供することで、「データ主導の技術革新を通じた、さらなる増幅の可能性が解き放たれる」と主張。また、「AIがブランドとアーティストのつながりを強化し、本物の文化的瞬間を創出するための新たな方法を責任を持って探求するために」協力するとしている。
今回の提携は、これまでのコラボレーションでの成功体験に基づいたもの。両社は「コーク・スタジオ」や「スプライト・ライムライト」といった音楽プラットフォームなどの世界的な取り組みで協業してきた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「ユニバーサルミュージックが2.9兆円の年間売上を誇る世界最大級の広告代理店WPPと提携。これまでもユニバのビッグアーティストとコカ・コーラを結んだタイアップ広告等を展開してきたが、今回のプレスリリースを読むと膨大な楽曲カタログ、データ分析、AIを活用したブランディングとあるので、新しい形のタイアップを想定しているのがわかる。同社の積極的なAI戦略の一貫と見ている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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