音楽AIアプリ「Moises」、iPad App of the Year 2024を受賞
Appleは12月11日、その年の最高のアプリを選出する「App Store Awards」の2024年版の受賞作を発表した。受賞17製品のうち、音楽AIアプリ「Moises(モーゼ)」は、iPad App of the Yearの栄冠に輝いた。
Moisesは、ミュージシャンやプロデューサー向けに音源分離技術を提供。アプリ内でセッションを録音でき、ユーザーがファイルをアップロードして、AIモデルにトラック上の楽器(ボーカルを含む)を分割させることも可能だ。また、おおよそのタイミングを合わせたメトロノームを自動的に追加したり、曲のキーを変更したりする機能も有する。
ユーザー自身が歌ったり楽器を演奏したりしない場合でも、内蔵マイクを使えば、わずか13インチのiPadでもこのアプリで楽しく遊ぶことができる。将来的なアップデートでは生成AI機能がさらに組み込まれ、Moisesがセッション・ミュージシャンのようにトラック上で自動的に演奏できるようになる予定だ。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Appleが今年の最高のiPadアプリに音楽AIアプリ「Moises(モーゼ)」を選出。曲からボーカルや楽器のトラックを分離する生成AIが手軽に使えるアプリで、キーを下げたりも出来る。元はプロユースの技術だったがその優れたUIで、カラオケや演奏を楽しみたい音楽ファンにも広がった。中国の音楽サブスク・アプリにはこうした技術がかなり前から盛り込まれていて、投げ銭と絡めてサブスク以上の売上を叩き出している」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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