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ユニバーサルとワーナー、ウェルネスVRアプリと提携 「歌を通して健康に」

ビジネス 海外

ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)とワーナー・ミュージック・グループ(WMG)は、歌唱のセラピー効果を活用した仮想現実(VR)アプリを開発する新興企業リアライズ・ミュージックと提携した。同社の発表を元に、Music Business Worldwide(MBW)などが伝えた。 

これにより、リアライズ・ミュージックの当初の楽曲カタログは100万曲以上となり、毎週新曲が追加される。提携先は今後も増える予定だ。 

同社のアプリ「Realize Music: Sing」は、北米で2025年1月23日に発売予定。当初はメタ・プラットフォームズのVRヘッドセット「Meta Quest」向けにリリースされ、将来的にはAppleやソニーなどのデバイスでも利用できる見通し。 

アプリの特徴は「あらゆる音楽的嗜好や気分に合う」豊富な音楽ライブラリーに加え、ユーザーの歌声に反応する映像、歌詞の視覚化、3Dペインティングやエアドラムなどのインタラクティブな動きなど。 

リアライズ・ミュージックのバックエンドは、BtoB音楽ストリーミング技術プロバイダーのチューンド・グローバル(Tuned Global、オーストラリア)のストリーミング・テクノロジーとライセンシング・ソリューションにより支えられている。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「こっちのけんと『はいよろこんで』等、メンタルヘルスを扱った曲が日本でもヒットするようになったが、心のケア=ヒーリングミュージックだった時代からオンライン・カラオケとゲーミフィケーション、そして繋がりがキーになろうとしているかもしれない。音ゲー要素の強いVRカラオケ・アプリ「Realize Music: Singとユニバーサルミュージック、ワーナーミュージックが提携。来月に100万曲を揃えて発売されることに。音楽サブスクの普及は一段落したが、楽曲で遊ぶ方向が新しいフロンティアになりつつある」

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。