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映画・テレビ会社の音楽ライセンス管理を支援 Music AIとAudible Magicが提携

ビジネス 海外

AIを活用したオーディオテクノロジー企業Music AI(米国)は12月10日、コンテンツ識別サービスを手がける同国のAudible Magicと提携した。 

両社は共同で、AIを使ってオーディオトラックを分離し、楽曲を識別するツールを提供。異なる国でコンテンツをリリースする際に、音楽の再利用や置き換えを簡素化する。 

具体的には、Music AIのシネマティック・ステム・セパレーション技術により、ユーザーはビデオサウンドトラックをダイアログ、バックグラウンドノイズ、音楽といった個々の要素に分解。Audible Magicの楽曲識別サービスで、使用された音楽を正確に特定することで、新しい地域でのコンプライアンス遵守のためトラックを置き換えるなどの判断がしやすくなる。 

このパートナーシップは、AIを含むオーディオ・イノベーションの未来のための「倫理的エコシステム」を構築するという両社の目標に沿ったものという。 

Music AIは、B2Bのプラットフォーム「Music.ai」と、B2Cの音楽AIアプリ「Moises」を運営している。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「生成AIは日本のアニメやドラマをマルチ言語展開する場合にも活用されるようになるだろう。今や生成AIは、映像のBGMを差し替えられるだけでなく、せりふを別言語に差し替えたり、せりふのトーンを変更したりも可能だ。今年最高のiPadアプリ賞を受賞したMoiseの開発元Music AIが、今度はプロユース向けに、映画やドラマの音楽やせりふをAIで差し替えられるサービスを目指して、コンテンツ識別のAudible Magicと提携した」

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。