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Spotify、ビデオポッドキャスト向け収益化プログラムが正式稼働 米など4カ国で

ビジネス 海外

Spotifyは1月2日、動画とオーディオのクリエーターに新たな収益化オプションを提供する「Spotify Partner Program」を正式に稼働したと発表した。 

同社がマネタイズした音声広告収入のほか、有料契約者のストリーミング量に応じた報酬が得られる。既に対象となる番組やネットワークの65%以上が登録しているという。 

当初の対象は、米国、カナダ、英国、オーストラリアを拠点とするクリエーター。Spotify for Creators(旧Spotify for Podcasters)経由で登録した番組で、過去30日間にSpotifyで最低1万時間の再生が行われるなどの条件がある。 

Spotifyは昨年11月、同プログラムの発表と併せて、TikTokなど他アプリ向けに作成した短編動画や、動画のサムネイルをアップロードできるようにするなど仕様変更を行った。

これら最大90秒の動画は「ブラウザー(何気なく見ている人)から熱心なリスナーへの転換において、プレビューよりも33%効果的であることが分かっている」と説明している。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「SpotifyがTikTokやYouTube等と同じく動画クリエーターへ報酬を分配する「Partner Program」を正式稼働(日本はまだ)。TikTokとの違いはサブスク利用料からの分配もあることで、YouTubeとの違いは音声クリエイター(Podcast)も対象になっていること。Spotify for PodcastersはSpotify for Creatorsへ既に変わっている。アメリカでSpotifyの動画シェアは1%未満、さらにPodcastの首位の座をYouTubeに受け渡しており、ショートでもTikTokに遠く及ばず、音楽サブスクの王者といえど大きなチャレンジとなる。ここからSpotifyのノンミュージック・コンテンツが伸びてくるか。今年始まるという高価格帯プランと合わせて注目したい」

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。