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「2025年はJ-POPが世界的ブームに」 レコーディングアカデミー、音楽トレンド5つを予測

ビジネス 海外

レコーディングアカデミーは1月8日、2025年の音楽トレンド予測を発表。「J-POPの世界的なブーム」を予想している。 

「文化的存在感を増幅させるコラボレーションやクロスオーバーの成功が原動力となり、活気に満ちたJ-POPシーンは国際的な音楽の中でますます目立つようになり、世界征服に近づくはずだ」と指摘。XGのようなスーパーグループが2024年に重要な役割を果たし、今年4月にコーチェラ初出演を控えるなど、さらなる快進撃が続くとみている。 

3月から始まる米津玄師の初のワールドツアーの発表は「J-POPの世界的な広がりにおける画期的な出来事だ」と評価。Megan Thee Stallionのバイラルヒット「Mamushi」でコラボした千葉雄喜は「日本人アーティストの知名度をさらに高めた」としている。 

内省的なバラードからアップビートでポップなヒット曲まで、このジャンルの多様な音の特徴が、さらに多くのオーディエンスを魅了するとみている。 

トレンド予測にはこのほか、「音楽ビデオが大復活(米国でTikTokが禁止される可能性が迫る中、アーティストたちは音楽ビデオ制作に回帰するかもしれない)」、「プロテスト・ミュージック(政治的抗議のメッセージを含む音楽)がさらに普及」「(あらゆる形態の)ロックがメインストリームを乗っ取る」「音楽リリースのルールが塗り替えられる(より多くのアーティストが、バイラル・トレンドやマーケティングの策略に惑わされることなく、創造性を音楽で表現するようになる)」を挙げている。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「グラミー賞を主催する米レコーディングアカデミーが今年、「J-POPの世界的なブーム」を予測。今年3月開始の米津玄師の世界ツアーを「画期的」と評価。今年4月コーチェラに出演するXGなどが重要な役割を果たすとした。同アカデミーのGlobal SpinコーナーはこれまでYOASOBI、Travis Japan、BABYMETAL、Snow Man、ME:I、Ado、新しい学校のリーダーズ等をピックアップ。Creepy Nutsは同企画のライブにも出演している。SpotifyやTikTokの普及などコロナ期に日本で起きたデジタルシフト、Netflixなど世界配信される動画サービスでのアニメの普及とタイアップなどここ数年、環境的にも追い風だが、世界2位の市場を持つ日本の音楽の底力があったからこそのブーム到来と私は見ている。他にも昨年から復活気味のロックがグローバルチャートを席巻するという予測も同感で、これもEDMやヒップホップが世界でブーム中もずっとロックが強かった日本の音楽にとって追い風となりそうだ」 

 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。