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音楽キャリアの「燃え尽き症候群」、5つの兆候と7つの克服法

ビジネス 海外

音楽活動で疲弊し、やる気が起きないと感じていないだろうか?音楽業界ニュースサイトのHypebotが、燃え尽き症候群の兆候を見極め、情熱と創造性を再燃させる戦略を紹介。早い段階で危険信号に気付き、対処の必要性を認め、実践することが大切だとしている。 

<5つの兆候> 

1.(休んだ後でも)常に体力を消耗しているように感じる 

厳しい演奏スケジュールや長時間の練習、経済的ストレスによる過労によってさらに深刻化する可能性がある。 

2.モチベーションの低下

3.否定的な考えや自信喪失の増加

ミュージシャンは特にインポスター症候群(自分を過小評価してしまう心理状態)になりやすい。いつも以上に他者と自分を比べたりしていないか。

4.孤立や断絶を感じる

独立独歩のキャリアを追求している場合や、遠隔地にいる場合は特に注意。

5. ストレス関連疾患の発症

緊張型頭痛、消化器系の問題、睡眠障害、楽器の演奏に関連した身体的な痛みを抱える可能性が高くなる。 

<克服する7つの戦略>

1.立ち直るため意図的に休憩を取る

数日から数週間、普段のストレスフルな生活から切り離す計画を立てよう。旅行したり、瞑想したり、音楽以外の趣味を始めたり。休むことに罪悪感を感じない。

2.目標と優先順位を見直す

しばらく休んで考えがまとまったら、自分の優先順位をもう一度見直してみる。生産性だけでなく、楽しみや興奮をもたらすような目標にしよう。

3.支援に囲まれる

強力な社会的支援ネットワークが不可欠。感情的な安定と理性的な視点を与えてくれる、信頼できる人を優先する。

4.セルフコンパッション(ありのままの自分を受け入れること)の実践

タイムラインやプロセスは人それぞれ。

5.体を動かす

体を動かすことで、精神的な休息が取れる。

6.音楽の楽しさを再発見する

純粋に音楽を楽しむために音楽を演奏することが、最初に始めた理由と再びつながる助けになる。

7.必要に応じて専門家の助けを求める(文:坂本 泉) 

榎本編集長「燃え尽き症候群というのはミュージシャンやスタッフにも当然起こることで、克服できなければキャリアが終わってしまう。休んでもやる気が戻らないなど兆候を感じる方は、本記事にヒントがあるかも。自分も作家であるので思うところがあるが、個人的には日々の優先順位を見直して稼ぎや義務よりも楽しいかどうか(きついけどちゃんと楽しいことか)を優先させる勇気、じぶんのジャンルとは離れたところでいちファンに戻ってみる謙虚さ、運動や生活習慣、人間関係の見直しなど人としての常識を無視しないことがクリエイターにしか分からない課題にもう一度立ち向かう気力回復につながっているのは経験的に同意。要は原点回帰ですかね 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。