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Instagram、新たな動画編集アプリ「Edits」を発表 TikTokに対抗

ビジネス 海外

Instagramは1月19日、スマートフォン向け動画編集アプリ「Edits」を発表した。TikTokの親会社のバイトダンス(北京字節跳動科技)が所有する動画編集アプリ「CapCut」によく似た製品となっている。 

Editsは、インスピレーションを得るための専用タブ、初期のアイデアを記録するための別のタブ、高品質のカメラ、期待されるすべての編集ツール、友人や他のクリエーターと下書きを共有する機能、Instagramで共有した動画のパフォーマンスに関する分析情報などをひとまとめにしたもの。作成した動画は、Instagram以外のプラットフォームにも投稿可能だ。 

Instagramの責任者であるアダム・モッセーリ氏は「今はいろいろなことが進行しているが、何が起ころうとも、クリエーターに最高のツールを提供するのがわれわれの仕事だ」とコメントしている。この日は米国の「TikTok禁止法」施行予定日で、TikTok、CapCut、Lemon8は前日からサービスを一時停止。だが、翌日に大統領就任を控えるトランプ氏が救済を示唆したため、数時間後にはサービスを再開していた。 

iOS向けは3月13日にリリースされ、Android版の提供も近く始まる予定だ。 

米投資銀TDコーウェンの消費者調査によると、TikTokが禁止された場合、Instagramリールを見る可能性が高いと答えたのは29%。23%はYouTubeショートにより時間を費やし、15%は新しいアプリを探すという。また、広告バイヤーの56%が、顧客が今年最も広告を出したいと考えているのはリールと回答。24%はYouTubeショート、20%はTikTokを選んだ。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「TikTokで曲のショートを公開するメジャーアーティストも増え、一般クリエーターの動画での楽曲の利用も増えてきた(楽曲おすすめ系のショートが増えた)。「この楽曲をTikTokから音楽アプリに追加」ボタンも用意され、SpotifyとApple Musicにすぐ追加できるようにもなり、ますますTikTokは音楽プロモーション・メディアとしての使い勝手が上がっている。Instagramも同様のフローを構築しつつあり、記事にあるように今回、純正の動画編集アプリEditsが3月13日にリリース予定。TikTokのCapCutに似た使い勝手のようだ」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。