米上院議員、音楽関連法案を再提出 米ミュージックツーリズム法案など3件
米国のマーシャ・ブラックバーン連邦上院議員は1月23日、音楽関連法案3件を再提出した。これら「米ミュージックツーリズム法案」「MAINイベント・チケッティング法案」「HITS法案」は、いずれも超党派の支持を得ており、レコーディングアカデミー、全米レコード協会(RIAA)を含む音楽業界も賛同を表明している。
米ミュージックツーリズム法案(American Music Tourism Act of 2024)は、商務省に、音楽観光にとって重要な国内の会場やイベントを特定し、その訪問促進と施策の実績報告を義務付ける。
MAINイベント・チケッティング法案(Mitigating Automated Internet Networks Event Ticketing Act)」は、ダフ屋がソフトウエアを使用して大量のチケットを購入することを禁じる「BOTS法(Better Online Ticket Sales Act。2016年成立)」をベースに、規制を強化する。
HITS法案(Help Independent Tracks Succeed)は、インディペンデントのミュージシャン、ソングライター、プロデューサーが、音楽制作費を発生した年に全額控除できるようにするもの。現行の連邦税法では、映画、テレビ、演劇のみ、同様の措置が認められている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「アメリカの議会では音楽系の法案は超党派で進むことが多い。先週、「米ミュージックツーリズム法案(米国内会場とイベントの訪問促進等)」「MAINイベント・チケッティング法案(ダフ屋のボット利用禁止等)」「HITS法案(インディーズミュージシャンの音楽制作費を全額控除等)」が再提出され、超党派の支持そしてレコーディングアカデミー、全米レコード協会(RIAA)の支持を得ている。大統領選を挟み仕切り直しだったが、今回はみっつとも通るのではないか。」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。
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