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IFPI、東南アジア音楽チャートのハブ開設 フィリピンとベトナムは初の公式チャート

ビジネス 海外

国際レコード産業連盟(IFPI)は1月23日、東南アジア諸国連合(ASEAN)6カ国の週間音楽チャートを掲載するサイト「The Official Southeast Asia Charts(東南アジア公式チャート)」を開設したと発表した。対象国はインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム。このうちフィリピンとベトナムでは初めて、業界が支援する公式チャートが利用可能になった。 

Apple MusicやDeezer、Spotify、YouTubeなどの主要プラットフォームや、インドネシアのLangit Musikのような地域サービスからのストリーミングデータを基に、各市場の上位20曲を毎週表示する。 

IFPIは併せて、この地域の既存のチャートをそれぞれ「オフィシャル・インドネシア・チャート」「オフィシャル・マレーシア・チャート」「オフィシャル・シンガポール・チャート」「オフィシャル・タイ・チャート」に改名した。 

東南アジアにおける公式音楽チャート・ハブの立ち上げは、IFPIがシンガポールに東南アジア地域事務所を開設してから約3年後のこととなる。IFPIによると、アジアは世界3位の音楽市場で、2023年の売上高は14.9%拡大した。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「J-Popがチャートインする国としてインドネシア、マレーシア、ベトナムなどの名が上がることが最近、業界の話題になるが(ついさっき会ってきた国際的データ会社の人からも聞いた)、これらは世界の音楽業界が次の成長地域としているグローバルサウス諸国と被っている。それもあってか日本のレコ協も加盟している国際レコード産業連盟(IFPI)は先月、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの公式チャートを始めた。米レコーディング・アカデミーが今年J-Popの世界的ブームを予測していたが、ロックの流行含め、流れが来ている印象だ 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。