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米TikTok買収合戦、Roblox創業者らが3.9兆円提案 マイクロソフトも再び名乗り

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トランプ米大統領がTikTok同国事業の売却期限を75日間延長して以降、複数の買い手が名乗りを挙げてきたが、新たにEmployer.comの創設者ジェシー・ティンスリー氏が率いる米投資家グループが250億ドル(約3兆9,000億円)で提案。トランプ氏は1月27日、マイクロソフト(MS)が合弁化に向けてTikTok側と交渉中だと明かすとともに、合弁先を入札で決定する可能性を示唆した。 

ティンスリー氏はブルームバーグに対し、このグループにはRobloxの創業者兼CEOであるデヴィッド・バズーキ氏、Anchorage Digitalのネイサン・マッコーリー氏が名を連ね、買収提案のために「200億ドル以上」を確保したとコメント。TikTok側は沈黙を守っているという。 

マイクロソフトは2020年、トランプ氏が前回の大統領在任中にTikTokの全面禁止を試みた際に、TikTokに買収提案をしたが、成立しなかった経緯がある。 

TikTokは「TikTok禁止法」の施行日であった1月19日から、米国でApp StoreとGoogle Playの両方でダウンロードできないままとなっている。法律の文言で、同アプリのダウンロードを提供するテック企業に対し、違反1件につき制裁金5,000ドルを科すとあるため。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「TikTok米国事業の買収にRobloxの創業者やマイクロソフトも名乗りを上げた。これまでイーロン・マスク、オラクル、Amazon、Mrビースト(YouTuber)、Perplexity AI、ドジャーズの元オーナーの名前が上がっている。ウェドブッシュ証券のアナリストはTikTokの価値を約1000億ドル(約15兆6000億円)、米国事業の売却額4~500億ドル(約6兆~約7兆8000億円)と予想しているが、バイトダンス社としては中国政府のGOサインが出ない限り売却も合弁も自分の意志では不可能だろう。歴史的に音楽がキラーコンテンツとなって立ち上がり、巨大になったものはたくさんあるがTikTokもそれに連なったかたちだ」

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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