ストリームメディアコーポレーション、24年1月~12月期は増収増益 今期経常は9%増見通し
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ストリームメディアコーポレーションは2月5日、2024年12月期の連結業績(2024年1月1日~12月31日)を発表した。
当連結会計年度の売上高は97億1,600万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は3億6,400万円(同100.1%増)、経常利益は3億7,400万円(同96.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は7億8,700万円(同200.8%増)となった。
エンターテインメント事業においては、コンサート事業で、アーティストのソロ活動を小規模会場を中心に展開したため制作費が嵩むなどしたが、東京ドームなどの大規模会場での公演も実施し、概ね計画通りの結果となった。
MD事業では、ペンライトのリニューアルや価格改定、「ランダムトイ」といった新規商品の企画販売に加えアーティストの人気上昇も手伝って客単価が向上し、好調な推移を見せた。中でも、収益率の高かった「オンラインくじ」は、ファンから高い評価を得て同社の予測を上回る購入数を記録。今後のMD事業の成長を牽引する重要な要素となった。
音楽事業では、リリースした作品がオリコン週間ランキング1位を獲得するなど順調に推移した他、当初計画外であった作品のリリースも発生し、印税収入が予想を上回る結果となった。
音楽以外の事業では、広告出演の専門部署を設置したことにより、アーティストの広告起用も増加し売上のみならずアーティストの認知度向上にも寄与。他社主催イベントへの出演による収益も、業績にプラスの影響を与えた。
同社では、コンサート事業に限定されない収益基盤の拡大を成長戦略と位置付け、MD事業に加え、音楽事業や広告起用などのコンサート事業以外の領域にも注力。その結果、エンターテインメント事業におけるコンサート事業以外の売上比率は、前期の33%から49%へと増加した。
この結果、売上高は72億6,400万円(前年同期比14.7%増)、セグメント利益は6億7,900万円(同25.5%増)となった。
ライツ&メディア事業においては、ライツ事業で、韓国ドラマの供給量に一定の制約がある他、競合との獲得競争もあったものの営業の強化を図った結果、大型韓国時代劇のみならずバラエティや中華圏ドラマといった他ジャンルの獲得も成功。その結果、計21の作品を獲得し、対前期比約50%増を達成した。
メディア事業では、日本初放送やプレミアムコンテンツの放送により視聴者の新規獲得および解約防止を図っているが、多チャンネル市場縮小の影響を受け、売上高は引き続き減少。一方、人気俳優出演のイベント番組版権販売や、費用削減、字幕権利の販売を通じた視聴料外収益の確保を進めるとともに、オフィス移転によるコスト削減にも取り組んだ結果、黒字を維持した。
この結果、売上高は24億5,100万円(前年同期比5.0%減)、セグメント利益は2億6,100万円(前年同期比20.5%減)となった。
その他事業は、売上高0万円(前年同期比100.0%減)セグメント損失400万円(前年同期は3,100万円の営業損失)となった。
2025年12月期の業績については、売上高は98億6,600万円(前期比1.5%増)、営業利益は4億500万円(同11.5%増)、経常利益は4億900万円(同9.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4億500万円(同48.5%減)を見込む。
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