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バンダイナムコHD、24年4~12月期は107%増益 通期予想を上方修正

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バンダイナムコホールディングスは2月5日、2025年3月期第3四半期の連結業績(2024年4月1日~12月31日)を発表した。

売上高は9,556億6,300万円(前年同期比23.8%増)、営業利益は1,792億3,300万円(同129.0%増)、経常利益は1,854億1,300万円(同106.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,286億9,900万円(同113.1%増)となった。

デジタル事業では、ネットワークコンテンツにおいて、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力アプリタイトルが国内外で引き続き安定的に推移したほか、新作アプリタイトル「学園アイドルマスター」が好調なスタートを切りった。家庭用ゲームにおいては、「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」や新作タイトル「ドラゴンボール Sparking! ZERO」がワールドワイドでヒットしたほか、「ELDEN RING」のリピート販売が好調に推移した。この結果、デジタル事業における売上高は3,570億2,300万円(前年同期比35.7%増)、セグメント利益は705億9,700万円(同4271.2%増)となった。

トイホビー事業では、映像配信の普及等によってグローバル市場における日本IPの人気が拡大していることを受け、国内外で展開カテゴリーの拡大、リアルイベントや店舗によるタッチポイントの拡大、生産体制の強化等をはかったことにより、引き続き好調に推移。具体的には、ガンダムシリーズのプラモデルやコレクターズフィギュア等のハイターゲット(大人)層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインナップの強化により好調に推移した。また、「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ、菓子・食品等が商品ラインナップやターゲット層、展開地域の拡大に加え、顧客とのタッチポイントの強化等により業績に貢献した。この結果、トイホビー事業における売上高は4,641億8,700万円(前年同期比19.0%増)、セグメント利益は976億1,800万円(同40.0%増)となった。

IPプロデュース事業では、ガンダムシリーズ劇場公開作品の中で歴代トップとなった「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」や、「ブルーロック」の新作劇場作品の興行収入が業績に貢献。また、ガンダムシリーズや「ブルーロック」をはじめ、「ラブライブ!」シリーズ、「転生したらスライムだった件」等のグローバル展開や映像配信、ライセンスビジネスが好調に推移した。さらに、リアルなエンターテインメント需要の高まりに伴い、ライブイベントや関連映像パッケージの販売等が好調に推移した。この結果、IPプロデュース事業における売上高は609億7,300万円(前年同期比9.7%増)、セグメント利益は94億2,400万円(同38.6%増)となった。

アミューズメント事業では、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で106.9%となった。また、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携したバンダイナムコならではの施設やアクティビティ施設が好調に推移。業務用ゲームにおいては、新製品や定番機器の販売等が安定的に推移した。この結果、アミューズメント事業における売上高は1047億6,400万円(前年同期比18.6%増)、セグメント利益は81億4,100万円(同7.7%増)となった。

その他事業では、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。その他事業における売上高は272億6,200万円(前年同期比11.0%増)、セグメント利益は20億9,700万円(同65.4%増)となった。

通期の連結業績予想については、当第3四半期連結累計期間の業績が好調に推移したこと、足元の市場環境や事業の動向、第4四半期連結会計期間の各事業における商品・サービスやマーケティングの計画等を踏まえ、2024年10月23日に公表したものから上方修正した。

売上高を従来予想1兆1,500億円→1兆2,300億円、営業利益を同1,600億円→1,800億円、経常利益を同1,630億円→1,870億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同1,100億円→1,280億円に変更した。