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YouTube広告収入、第4四半期は初の100億ドル突破

ビジネス 海外

米グーグルの持ち株会社アルファベットは2月4日、2024年第4四半期(10〜12月)のYouTube広告の売上高が104億7,300万ドル(約1兆6,070億円)となり、前年同期比13.8%増加したと発表した。四半期ベースで初めて100億ドルを突破。市場予想(102億3,000万ドル)を上回った。  

グーグルのスンダー・ピチャイCEOは、米大統領選が伸びをけん引したと指摘。両政党合わせた支出額は、2020年と比べてほぼ倍増したと述べた。 

YouTubeのサブスクリプション収入は単体で公表されていない。これが含まれる「グーグルのサブスク、プラットフォーム、デバイスの売上高」は116億3,300万ドルと7.8%拡大した。  

アルファベット全体の純利益は、28.3%伸びて265億3,600万ドル。売上高は964億6,900万ドルと11.8%増加した。営業利益は30.7%増の309億7,200万ドルとなり、これをベースとした利益率は32%と、1年前から5ポイント改善した。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「YouTubeの2024Q4の広告売上は104億7,300万ドル(約1兆6,070億円)で前年同期比13.8%増に。世界の音楽ソフト売上のうち広告売上は2割ほどあり、その主力のYouTubeの売上が伸びるのはありがたいのだが、この期は大統領選の広告合戦が大きかったので、そこは割り引かないといけない。ただYouTube Musicは伸び率で見るとおそらくSpotifyよりも上のトップで、こちらの貢献は特にYouTube大国のインドが音楽売上も伸ばしてきており、再生ベースで見るともはやアメリカに匹敵。基本無料で音楽市場が出来上がったグローバルサウスで音楽の有料化に大きな貢献をしそうで注目している」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。