ハピネット、24年4~12月期は27%増益 通期見通しを上方修正
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ハピネットは、2025年3月期第3四半期の連結業績(2024年4月1日~12月31日)を発表した。
売上高は2,831億8,000万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は97億7,700万円(同26.7%増)、経常利益は100億7,400万円(同26.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は55億1,400万円(同7.2%減)となった。
玩具事業、アミューズメント事業が引き続き好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。なお、当第3四半期連結会計期間においてゲームアプリに関するソフトウエアを減損処理したことにより、特別損失13億5,100万円を計上しており、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を下回った。
玩具事業は、「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECE カードゲーム」などがけん引し、新たなIPも参入しているトレーディングカードの販売が依然好調に推移したことや、クリスマス・年末商戦において低年齢層向けのキャラクター玩具の販売も伸長したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は1,308億8,100万円(前年同期比14.1%増)、セグメント利益は73億8,600万円(同37.9%増)となった。
映像音楽事業は、Snow Manのアルバム「RAYS」などのヒット商品はあったものの、市場をけん引するに至らず、売上高は前年同期を下回った。利益面は、ライセンス権を持つ映像パッケージ商品が貢献したことや、映像製作部門の利益が改善したことにより、前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は479億1,300万円(前年同期比3.6%減)、セグメント利益は10億9,400万円(同130.8%増)となった。
ビデオゲーム事業は、ゲームハードの売上が低調に推移したことに加え、ゲームソフトでも前年同期と比較して大きなヒット商品がなかったことにより、売上高は前年同期を下回った。利益面は、ゲームアプリのソフトウエア償却費を計上したことにより、前年同期を大幅に下回った。この結果、売上高は653億7,100万円(前年同期比15.5%減)、セグメント利益は3億1,800万円(同79.5%減)となった。
アミューズメント事業は、カプセル玩具市場がインバウンド需要も取り込み拡大していることに加え、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」が、フランチャイズ店も含め出店を増加したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。「ガシャココ」は2024年12月末日時点で127店舗を出店している。この結果、売上高は390億1,400万円(前年同期比27.4%増)、セグメント利益は23億6,900万円(同36.9%増)となった。
通期の連結業績予想については、2024年11月12日に公表したものを上方修正。売上高を従来予想から9.1%増の3,600億円、営業利益を同42.3%増の111億円、経常利益を同42.5%増の114億円、親会社株主に帰属する当期純利益を同32.0%増の66億円にそれぞれ引き上げた。
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