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ローランド、24年~12月期は25%減益 次期は増収増益を見込む

ビジネス 音楽業界

ローランドは2月13日、2024年12月期の連結業績(2024年1月1日~12月31日)を発表した。

売上高は994億3,300万円(前期比2.9%減)、営業利益は99億5,100万円(同16.2%減)、経常利益は84億1,100万円(同24.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は59億7,600万円(同26.7%減)となった。

鍵盤楽器は、売上高が268億6,900万円(前期比2.5%減)。電子ピアノは、継続的な中国での需要減少の影響に加えて、物価高、低価格帯での競合激化があったが、今期発売した新製品は好調に推移した。ポータブル・キーボードは、新製品の投入効果により好調に推移した。

管打楽器は、売上高が285億8,800万円(前期比2.6%減)。ドラムは、ディーラーの在庫調整影響に加え、大変好調であったサンプリングパッドの需要に落ち着きが見られた。ドラムセットの実売は、競合の影響もあったが、9月末から10月上旬に大型新製品を投入し、競争力の強化を図った。電子管楽器は、競合製品の増加等により、中低価格帯は苦戦が継続したが、主力市場の中国では徐々に販売の回復が見られた。

ギター関連機器は、売上高が249億8,800万円(前期比2.9%減)。ギターエフェクターは、主力製品であるコンパクトエフェクターや新製品の需要は堅調に推移したが、ルーパーシリーズやマルチエフェクターの需要には落ち着きが見られた。楽器用アンプは、ギターアンプは今期発売の新製品群が貢献したが、ディーラーの在庫調整の影響もあり、そのほかの製品群は、全体的に軟調に推移した。

クリエーション関連機器&サービスは、売上高が126億2,700万円(前期比0.3%減)。シンセサイザーは、高価格帯製品や88鍵盤を搭載したステージピアノ型製品の需要に落ち着きが見られたが、新製品の貢献により、徐々に販売が回復した。ダンス&DJ関連製品では、既存製品の需要は軟調に推移したが、今期発売した新製品群により徐々に販売が回復。ソフトウエア/サービス分野では、Roland Cloudで、ユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)を高めるためのコンテンツやサービスの提供を継続的に行い、会員数は引き続き増加した。

映像音響機器は、売上高が31億9,900万円(前期比21.5%減)。ビデオ関連製品は、イベント需要はコロナ期から回復しているが、前期に発売した新製品や受注残出荷の反動減等が大きく影響し苦戦した。

2025年12月期の連結業績については、売上高が1,009億円(前期比1.5%増)、営業利益が101億円(同1.5%増)、経常利益が97億円(同15.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が72億円(同20.5%増)を予想している。

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