ホロライブ運営のカバー、24年4~12月期は61%増益 通期見通しを上方修正

ホロライブ運営のカバーは、2025年3月期第3四半期の業績(2024年4月1日~12月31日)を発表した。
売上高は288億6,300万円(前年同期比50.1%増)、営業利益は55億4,400万円(同58.8%増)、経常利益は56億円(同61.1%増)、四半期純利益は37億7,700万円(同43.9%増)となった。
配信/コンテンツ分野は、年末の大型配信企画等によるタレントの露出拡大、及び国内外新規タレントの収益貢献度の向上が売上の拡大に寄与。その結果、同分野の売上高は67億2,400万円(前年同期比22.5%増)となった。
ライブ/イベント分野は、所属タレント「さくらみこ」によるライブコンサート「flower fantasista!」「星街すいせい」によるライブコンサートツアー「Hoshimachi Suisei Live Tour 2024 Spectra of Nova」「宝鐘マリン」によるライブコンサート「Ahoy!! キミたちみんなパイレーツ ♡」といった複数の国内ライブコンサートがいずれも盛況だった。その結果、同分野の売上高は38億2,200万円(前年同期比46.1%増)となった。
マーチャンダイジング分野は、トレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」の売上が想定を上回って拡大していることに加え、イベントとの連動企画を背景とした小売店売上の好調やサプライチェーン・マネジメントの強化によるEC売上の改善が確認された。その結果、同分野の売上高は142億5,800万円(前年同期比76.9%増)となった。
ライセンス/タイアップ分野は、広告代理店との連携強化を通じた大手法人による当社VTuber起用案件の拡大、及び海外営業組織の拡充を通じた海外取引の拡大が順調に進捗。その結果、同分野の売上高は40億5,700万円(前年同期比32.8%増)となった。
通期の業績見通しについては、2024年5月13日に公表したものから上方修正。売上高は前回予想から15.1%増の420億円、営業利益は同1.4%増の74億円、経常利益は同1.4%増の74億円、当期純利益は同0.7%増の51億円にそれぞれ引き上げた。
上方修正した背景には、2024年10月29日の「2025年3月期第2四半期(累計)業績予想の修正および特別損失の計上に関するお知らせ」にて開示した「hololive OFFICIAL CARD GAME」をはじめとするマーチャンダイジングサービスの新規商品の販売状況やライセンス/タイアップサービスにおける案件獲得の進捗に加え、当第3四半期に実施したライブ・コンサートをはじめとする各種施策が同社の予測を超えて好調だったことがある。一方で、継続的な成長の実現に向けて、海外事業開発やコンテンツ制作能力の強化といった領域への投資を実施しているほか、諸外国間接税引当金等の一時費用の拠出に伴い、利益水準は当初の想定を概ね維持するような進捗を見込んでいる。
広告・取材掲載