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河合楽器製作所、24年4~12月期は97%減益 通期予想を下方修正

ビジネス 音楽業界

河合楽器製作所は、2025年3月期第3四半期の連結業績(2024年4月1日~12月31日)を発表した。

売上高は544億5,500万円(前年同期比54億7,800万円減)、営業損失は1億5,900万円(前年同期は営業利益27億7,000万円)、経常利益は1億600万円(前年同期比32億6,100万円減益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億6,900万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益21億1,700万円)となった。

楽器教育事業は、新型コロナウイルス感染症拡大時の巣ごもり需要の反動や物価高に伴う消費者マインドの悪化などにより、売上高は436億5,300万円(前年同期比60億6,200万円減)となり、在庫水準適正化のための減産の影響や材料費の高騰などにより営業損失は8億6,100万円(前年同期は営業利益21億1,400万円)となった。

素材加工事業は、自動車関連部品の受注増加などにより、売上高は75億400万円(前年同期比2億1,700万円増)となり、営業利益は6億7,700万円(同6,700万円増益)となった。

その他の事業は、医療機関向けIT機器販売の受注増加などにより、売上高は32億9,800万円(前年同期比3億6,500万円増)となり、営業利益は7,800万円(同1,300万円減益)となった。

通期予想については、2024年5月15日に公表したものから下方修正。売上高は、楽器教育事業におけるアコースティックピアノの販売が特に中国や日本において当初想定を下回る見込みとなり、在庫適正化のための減産を追加したことや、素材加工事業における自動車関連部品の受注が落ち着いたことなどにより、前回発表に対して45億円減の730億円となる見通し。利益面では、楽器販売の減少などにより、営業利益は前回予想10億円に対し4億円の営業損失、経常利益は前回予想10億円に対し0円、親会社株主に帰属する当期純利益は前回予想4億円に対し、4億円の当期純損失となる見込みだとしている。