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ビルボードのグローバル200、8割超がTikTokで最初に流行

ビジネス 海外

TikTokは2月13日、米国のエンターテインメント業界向けデータ会社Luminate(ルミネイト)と共同で、TikTokが音楽業界に与える影響をまとめた「Music Impact Report」を発表した。 

昨年ビルボードのグローバル200にランクインした楽曲のうち、84%がTikTokで最初にバイラル(シェアなど口コミによる情報拡散)現象が発生。12%はランクイン後にTikTokでバイラルが起き、同アプリでバイラルが起きなかったのはわずか4%だった。 

アーティストは、TikTokの総再生回数がピークに達した後の3日間で、オンデマンド音楽ストリーミングが平均11%伸びることが期待でき、「TikTokの総再生回数は、分析対象となったアーティストの96%においてストリーミング再生回数と大きく関係している」という。 

米国のTikTokユーザーは、同国の総人口に対して、音楽の「スーパーファン」である可能性が約2倍高く、有料の音楽ストリーミング配信契約を結んでいる可能性は68%高い。 

米国の平均的な音楽リスナーと比べて、48%多くの時間を音楽オーディオのストリーミングに費やしており、支出面では音楽全体に46%、ライブ音楽イベントに52%、アーティストグッズに62%多く費やしている。 

昨年にフル稼働した、ユーザーがTikTokで発見した楽曲を音楽ストリーミングサービスに瞬時に保存できる「音楽アプリに追加(Add to Music App)」の保存回数は10億回を突破した。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「BillboardのグローバルチャートTOP200のうち84%がTikTokで最初にバイラルで、チャートが先だったのは12%だったとLuminateが発表。同社はBillboardがチャートを作る際、世界中のストリーミングからデータをまとめて提供している会社。以前、ドイツのシングル・トップ100が4分の1がチャート入り前にTikTokでバイラルという話を紹介したが、世界規模で見るとTikTokの影響力はさらに強かったことになる。TikTokといえば元々、ダンスのショート動画が流行の中心でそこで使われたBGMが連れ売りという感じだったが、TikTokへ音源を提供するレーベルやアーティストが増えて、楽曲を紹介するショートが流行したことも大きいだろう。

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。