HYBE、ラテンレーベル「DOCEMIL Music」設立 メキシコ出身Meme del Realと契約
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HYBEは2月5日、新レーベル「DOCEMIL Music」を設立したと発表した。最初のアーティストとして、複数のラテン・グラミー賞を受賞したメキシコのロックバンド「Café Tacvba」での活動で知られるMeme del Realと契約。既に新レーベルから、ファーストシングル「Princesa」をリリースしている。
この曲は、アルゼンチン出身のプロデューサーであるGustavo Santaolallaとのコラボレーションしたもので、今年後半にリリース予定のMeme del Realのソロ・デビュー・アルバムの収録曲となる。
HYBEは2023年、レーベル「エグザイル・ミュージック」を取得してラテン音楽市場に進出。同年11月には、メキシコを拠点とするラテン音楽部門「HYBEラテンアメリカ」を立ち上げた。
HYBEは2024年8月に公表した新事業戦略「HYBE 2.0」の中で、米国、日本、中南米を中心に現地の文化と特性を反映した事業を展開し、現地市場をリードする事業者としての地位を確保する「マルチホーム・マルチジャンル(Multi-home, Multi-genre)」戦略を推進すると説明。2025年にK-POPのシステムで開発された現地化したグループを、HYBEラテンアメリカからデビューさせる計画をほのめかしていた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「K-POPで1兆円企業となったHYBEがラテン・グラミー賞を受賞したメキシコのロックバンド「Café Tacvba」を中南米向けの新レーベルの第一弾アーティストで出してきた。つまりK-POPをそのまま中南米に出すのではなくK-POPのグローバル化で培ったノウハウで中南米のアーティストを育て、グローバルに乗せていくという戦略。昨年夏、「HYBE2.0」を発表し、アメリカ、日本に続く強化地域として中南米を打ち出していたが、具体化がいよいよ始まった形だ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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