Spotify、AI生成のオーディオブック受け入れ拡大 ElevenLabsと提携

Spotifyは2月20日、音声生成AI「ElevenLabs(イレブンラボ)」との提携を発表した。同社のAIソフトウエアを使用して作成されたデジタル音声ナレーションのオーディオブックの受け入れを開始する。
オーディオブック制作の費用対効果を高めることで、小規模事業者の参入障壁を下げる。
著者がElevenLabsで制作したオーディオブックのファイルをSpotifyの独立系作家向けオーディオブック配信プラットフォーム「Findaway Voices」にアップロードすると、レビュー後にSpotifyとFindaway Voicesの提携小売店で公開される。
ElevenLabsでは、29カ国語のオーディオブックにナレーションがつけられ、無料版では1カ月当たり10分までテキストから音声に変換できる。
全てのAIナレーション付きタイトルは、メタデータにマークされ、書籍の説明文の冒頭に「このオーディオブックはデジタル音声によってナレーションされています」と明記される。
デジタル音声ナレーションを巡っては、Findaway VoicesはGoogle Play Booksとも提携している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「SpotifyがAIで読み上げたオーディオブックの受け入れを開始する。以前、私の本をオーディオブック化したいという話があったがあまりにも分厚いため人が読み上げるとン百万円の制作費がかかるので話が流れたことがある。アメリカでは十年で音声コンテンツの聴取時間で音楽以外が占める割合が13~34歳が11%から23%に、35~54歳が22%から28%にと急増している。なお中国最大のテンセントも昨年からAIで読み上げのオーディオブックを始めており、有料会員増加の武器になっている。」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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