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DeepSeek、TikTok親会社と「ユーザーデータ共有」 韓国当局が確認

ビジネス 海外

韓国のデータ保護当局は2月18日、中国のAI新興企業DeepSeek(ディープシーク、深度求索)が、TikTokの親会社であるバイトダンス(北京字節跳動科技)と、ユーザー情報を共有していることを確認したと発表した。聯合ニュースなどが伝えた。 

「どのデータがどの程度転送されたかはまだ確認できていない」という。 

韓国ではこれに先駆け、個人情報保護への懸念から、DeepSeekのチャットボットアプリの新規ダウンロードを禁止していた。15日夜にApp StoreとGoogle Playから削除されるまで、100万回以上ダウンロードされていた。 

既存ユーザーは引き続きアプリにアクセスでき、ウェブブラウザでの使用も可能となっている。 

世界中で瞬く間に人気を得たDeepSeekの「低コスト」生成AIサービスだが、複数の国でユーザーデータが適切に保護されていない可能性があると警告されてきた。先には米国のサイバーセキュリティー企業SecurityScorecardが、DeepSeekとバイトダンスとの間でデータ共有の疑いがあると指摘していた。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「TikTok親会社とDeepSeekがユーザー情報を共有していることが分かった。どちらもデータに関しては中国共産党政府の指示に従う法律下にあり、国策でデータ共有の指示があった可能性もある。韓国のデータ保護当局がこの件は発見したが、韓国はそれ以前からDeepSeekのアプリをApp StoreとGoogle Playから排除している。DeepSeekのユーザー情報がアメリカから中国に送信されていることも判明しているが、同盟国の日本が対象外ということは考えにくい」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。