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Netflix、動画版ポッドキャスト制作を検討 低コストが魅力

ビジネス 海外

Netflixは、ビデオポッドキャスト(動画版ポッドキャスト)市場への参入を検討しているようだ。Business Insiderによると、Netflixはタレントエージェントと、ポッドキャスティングのタレントを起用し、トークベースのビデオ番組のホストをさせることについて話を進めているという。 

Netflixにとって、ポッドキャスト戦略で最も魅力的なものの1つに、従来の脚本コンテンツに比べて制作費が比較的安いことがある。同社はアカデミー賞を受賞するような大作映画を年に数本制作しているが、コンテンツの大半は低予算で、忘れ去られるような作品となってしまっている。 

Netflixはポッドキャストについて、有名なポッドキャスターと契約して独占的なコンテンツを制作してもらうか、あるいは、少なくとも広告付きプランに加入していない契約者にはYouTubeと同じ番組を広告なしで提供するなど、さまざまな方法を検討していると言われている。 

フォーブス誌は、Netflixの動きについて、ポッドキャストコンテンツの定期配信により、同社の課題である、主要シリーズのリリース間におけるユーザーエンゲージメントの維持に役立つ可能性があると指摘。クリエーターにも大きな利益となるとみている。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「ポッドキャストがYouTubeでVodcast(動画付ポッドキャスト。目を切って耳だけでも楽しめる)に化け大躍進したことでYouTubeはTVで圧勝しつつあるが、これに押されてNetflixもVodcast参入を検討しているようだ。既にテレビ大国アメリカでYouTubeはNetflixのみならず他の放送局も超えてNo.1に。気づけばYouTUbeが最も見られる場所はスマホよりテレビに変わっている。この歴史的な行動変化を起こしたのがVodcastになる。いわゆる解説系やトーク系の、画面を見ないでも楽しめる動画をVodcastと呼んでいるので、Vodcastという言葉の普及は低いが既に日本でも普及しつつあり、それはアメリカ同様の行動変化を日本でも起こすと推量できる」 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。