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TikTokとDouyin、アプリ内課金が年60億ドル突破

ビジネス 海外

アプリ分析会社のSensor Towerが発表した新しいデータによると、TikTokとDouyin(抖音。中国版TikTok)を合わせたアプリ内課金(IAP)収入は2024年に60億ドル(約8,860億円)を突破。非ゲームアプリとしては、初めて60億ドルを超えた。 

TikTokのIAP収入は、前年の44億ドルから大きく伸びた。第4四半期(10〜12月)に限ると19億ドルで、こちらも過去最高となった。 

2位はゲームアプリの「モノポリーGO」で、2024年の収益は26億ドルだった。 

一方、第4四半期のダウンロード数ではTikTokは2位にとどまる。首位はInstagram。3位にはWhatsApp、4位にはFacebook、5位にはTemuがつけた。 

Digital Music Newsは「Douyinがこのデータに含まれていることは注目に値する」とコメント。また、TikTokのギフト(投げ銭)機能により、クリエーターは現金化でき、TikTokはその50%を保持。TikTokが構築しているインストリームショッピング(動画再生中の購入)の手法が浸透すれば、2025年にはこれら数字が爆発的に伸びることが予想されるとしている。 

TikTokは2023年、消費者支出総額が100億ドルに達した最初の非ゲームアプリとなった。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「TikTokのアプリ内課金売上が非ゲームアプリとしては初の60億ドル突破(約8,860億円 中国版を含む)。投げ銭(ギフティング)が主だが、ここからインストリームショッピング(動画再生中の購入)が爆発的に伸びる可能性も。そうするとTikTokの雰囲気がライブ配信アプリに近づくかもしれない。なお日本のアプリ内課金売上は1位モンスターストライクが760億円(約5億ドル)、2位LINEマンガが720億円(約4.8億ドル)ほど。ちなみに2024年の日本の音楽配信売上(卸値)は1,233億円(8.2億約ドル)だった」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。