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TikTok米事業の買収合戦、オラクルが最有力候補に 報道

ビジネス 海外

米国事業の存続のため、4月までに米国を拠点とする企業への売却を最終決定しなければならないTikTokだが、米国のテックメディア「The Information」は3月13日、TikTokの親会社であるバイトダンス(北京字節跳動科技)に詳しい投資家や銀行家、元幹部らの話として、米クラウド大手オラクルが最有力候補に挙がっていると伝えた。 

TikTokは2022年以来、米国ユーザーのデータ保存にオラクルのサーバーを利用しているため、今回の取引ではオラクルが選択肢となる可能性が高いという。バイトダンスはオラクルをパートナーに迎えた上で、TikTokの運営に引き続き関与したいと考えているようだ。 

TikTok米事業の買収を巡っては、オラクルのほか、マイクロソフト(MS)やアマゾン・ドット・コム、Robloxの創業者兼CEOを含む投資家グループ、イーロン・マスク氏、世界トップのチャンネル登録者数を誇る米国のユーチューバー「MrBeast(本名:ジミー・ドナルドソン)など、数多くの買い手候補が浮上している。トランプ米大統領は1月、米政府との合弁事業の一環として、イーロン・マスク氏もしくはオラクルのラリー・エリソン会長が買収することにオープンとの姿勢を示していた。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「TikTokの買収期限がまた迫ってきた。今回は4月中で、前回のトランプ大統領就任時に候補で上がっていたイーロン・マスク氏よりも、オラクルの創業者ラリー・エリソン氏がレースの筆頭に立っているようだ。私はわジョブズの小説を書いたが、ラリー・エリソンはジョブズの親友で、桂離宮を模した大庭園を自宅に作る日本好き。ジョブズに日本趣味を教えた本人でもある。本を書くにあたって彼の言動も読み込んでいるが、ともすれば過激な言動に行くジョブズ氏やマスク氏と違い、政治的・経済的にもバランス感覚がある。もちろん破天荒なところもあるがそこはここでは控えよう」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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