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JASRAC、2024年度通期の分配額は過去最高の1,400億円余 分配対象楽曲数も過去最高に

ビジネス 音楽業界

日本音楽著作権協会(JASRAC)は3月10日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配。2025年3月の分配額は、392億6,092万5,886円(前年度同期比105.3%)となり、3月分配としての最高額を更新した。

この結果、2024年度通期(2024年6月、9月、12月および2025年3月の4期合計)の分配額が確定し、1,423億3,398万2,038円(前年度比105.3%)となり、過去最高の分配額となった。分配額が1,400億円を超えるのは初となる。なお、この分配額は、主に2023年度下半期(2023年10月~2024年3月)と2024年度上半期(2024年4月~9月)の使用料収入が反映されたものとなる。

分配対象楽曲数は、331万3,762曲となり過去最高の楽曲数となった。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者9万6,301人、音楽出版社3,297社。このほか、122の外国団体を通じて43万463人の著作者、5万2,653社の音楽出版社にも使用料が分配される。

JASRACは、今後もクリエイター・権利者への対価還元を通じて、音楽産業および音楽文化の発展に努めていくとしている。

利用分野別の主なトピックス(2024年度通期)

大規模演奏会等:国内外のアーティストによる公演が順調に開催され、ドーム・アリーナ・スタジアムなどにおける公演数が増加したことなどから、約49.9億円(前年度比142.1%)となった。

外国入金演奏:アメリカ、ブラジルを中心に配信使用料の入金が増加したこと等から、約17.0億円(前年同期比116.1%)となった。

インタラクティブ配信:動画配信サービスや音楽サブスクリプションの市場が引き続き好調を維持していることなどから、約531.8億円(前年度比114.3%)となった。分配額が500億円を超えたのは初となる。