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Spotify、広告サービスを拡充 広告取引所や生成AI統合

ビジネス 海外

Spotifyは4月2日、複数の広告ソリューションを発表。リアルタイムオークションを通じて関連するユーザーベースにアクセスできる広告取引所「Spotify Ad Exchange(SAX)」を正式稼働した。 

米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、欧州、インド、シンガポール、ニュージーランド、オーストラリアで利用可能。完全なアドレサビリティ(特定のターゲットに広告を大規模に配信)と測定機能を持つ。 

The Trade Desk、Google Display & Video 360、Magniteを経由で利用でき、Yahoo DSP、Adformなどその他プラットフォームも近く追加される見通し。 

現時点の広告挿入スペースは音楽のみだが、今年後半にはポッドキャストにも拡大する方針だ。 

このほか、セルフサービス型の「Ads Manager」には、より高度なターゲティング機能 と測定機能を実装。米国とカナダでは、音声広告の原稿とナレーションを生成できるAIツールを利用できるようになった。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「音声広告の付くSpotifyの無料ストリーミングは現代のラジオと言ってよいが、選曲にAIが利用されるだけでなく、音声広告の制作・取引・配信にもAIが利用されるように。いわばAIが音楽番組を作る時代がさらに進んだ。今後はポッドキャストに差し込む音声広告にも対応するというのが興味深い。eMarketerは昨年、デジタル音声広告の市場規模が2028年には184.2億ドル(約2兆6,300億円)に達すると予想している。なお昨年のSpotifyの総売上は156.7億ユーロ(約2兆5,500億円)で先の数字とだいたい同じくらいだ。」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。