HYBE米国法人、米大人気YouTuberと新レーベル立ち上げ 現地タレント発掘

HYBEの米国法人は、YouTubeシリーズ「Alan’s Universe」のクリエーターで、チャンネル登録者8,800万人超を抱えるYouTuberの米テキサス州出身「Alan Chikin Chow」と提携。新レーベル「HYBE AMERICA x AU」を立ち上げた。「脚本コンテンツと音楽にまたがる画期的なフランチャイズ」を展開する計画だ。
Chowはエグゼクティブ・プロデューサー兼レーベル共同責任者として、HYBE米国法人のジェームス・シン社長とスクーター・ブラウンCEOとともに、同レーベルを指揮する。
最初のプロジェクトとして、Chowと共演する「男性3人、女性3人で構成される男女混成バンド」の結成に向け、新進の多才なアーティストを発掘するグローバルオーディションを開催。メンバー選考後は、Chowのコンテンツに関する専門知識とHYBEのK-POPトレーニングシステムを組み合わせた「集中育成プログラム」をロサンゼルスで実施する。新グループは、Alan’s Universeを通じて視聴者に紹介される。
HYBEは「東洋と西洋のエンターテインメントの伝統をまったく新しい方法で橋渡しする大胆なアプローチで、現在の業界の慣習に挑戦する」と意気込みを語っている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「HYBEがチャンネル登録者8,800万人超のテキサス出身YouTuber「Alan Chikin Chow」とアメリカで新レーベルを立ち上げた。BTSと共に世界的なレーベルへ駆け上がったHYBEだが、昨年から「HYBE2.0」を始動し、K-popのグローバル化で培ったノウハウを使い、北米・中南米でレーベルを立ち上げて現地アーティストをスターに育てる計画を進めている。今回は人気動画シリーズ「Alan’s Universe」を手掛けたトップYouTuberと組んで、脚本と音楽の相乗効果で新たなIPを立ち上げようとしている。新IP、ストーリー重視は「HYBE2.0」で宣言していたので、具体化に入った印象だ。K-popのブームが一段落したという報道もあり、こうした多角化がレーベルとしていっそう重要になっている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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