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Spotify加入者の45%、高価格帯プランに興味 チケット早期アクセスに魅力

ビジネス 海外

Spotify加入者の45%が高価格帯プランに関心を持っている。KeyBanc Capital Marketsの第1四半期(1〜3月)の調査で明らかになったもので、割合は前期(39%)から拡大している。 Investor’s Business Dailyなどが伝えた。 

KeyBancは、米国の2,045人を対象にオーディオ習慣に関する調査を実施。このうちSpotifyを利用している回答者は31%だった。 

このSpotifyユーザーのうち、48%が広告付きの無料サービスを、47%が有料サービスを利用(残り5%は不明)。有料契約者に、高価格帯プランにアップグレードするか尋ねると、45%が興味があると答えた。32%は興味がなく、残りは未定だった。 

KeyBancは、高価格帯プランに優先チケットへのアクセスが含まれるとの見通しが、関心の拡大につながっていると分析。Spotifyが中期的に少なくとも年間15%の収益成長を達成し、新たな取り組みや広告が軌道に乗れば20%成長できる可能性もあると述べた。 

Spotifyは年内に高価格帯プラン「Music Pro」を導入すると報じられている。高音質オーディオ、AIを活用したリミックス・ツール、コンサートチケットへの早期アクセスなどが含まれる見通しで、アクセス料として、プレミアム会員に月額最大5.99ドル(約900円)を追加請求する方針という。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「Spotify加入者の45%が通常価格の約1.5倍の高価格帯プランに関心。回答者の48%が無料会員、47%が有料会員だったのを考えると高価格帯プラン自体の潜在需要は思ったより高い。あとはそれに見合うサービスを用意できるかだが、現状は高音質、チケット先行、リミックス機能が目玉でちょっと弱いかもしれない。中国のテンセントは先行配信も付けているし、Stationheadでブレイクを見せつつあるアーティストとのリスニング・パーティーもいいかもしれない。今後に注目だ」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。