グーグルのAI開発基盤「Vertex AI」、音楽生成AI「Lyria」を追加 動画・画像・音声・音楽の生成可能に

グーグルは4月10日、Google Cloudの企業向けAI開発プラットフォーム「Vertex AI」に、テキストから音楽を生成するAI「Lyria」を追加すると発表した。Vertex AIを「動画(Veo 2)、画像(Imagen 3)、音声(Chirp 3)、音楽(Lyria)といったあらゆるメディアを生成できる、現時点で唯一の生成AIプラットフォーム」だと主張している。
他の生成AIの機能もアップデートされ、Chirp 3には、10秒の音声入力でカスタムボイスを作成できる機能が追加。AIを活用したナレーションを既存の録音に組み込んだり、話者を区別して音声を書き起こしたりもできるようになった。
Vertex AIには安全性と責任への取り組みとして、SynthIDによる電子透かし、安全フィルター、データガバナンスといった措置が組み込まれている。
Lyriaは、マーケティングキャンペーンや製品発表会(サウンドトラック)、デジタルコンテンツ制作(著作権フリー音楽)などでの活用を見込む。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「動画、画像、音声、音楽それぞれにAIがあるけど、ぜんぶ一箇所で作れたら便利なのにと考えたのは私だけではないと思うが、GooogleがこれをVertex AIで実現した。音楽のAIは私も連載で扱ったLyriaが使えるようで、つい昨日プレビュー版の提供が始まっている。事前の申請・承認がいるが新しもの好きの方は試してみてはいかがか」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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