新世代SSWのeillが首位、秦基博の新境地曲がリクエスト最多で2位、愛媛発のトリオバンドLONGMANが3位へ急上昇【エアモニ】

2019年11月13日 18:59

今週、2019年11月13日発表のラジオ・オンエアチャート（集計期間：2019年11月4日〜11月10日プランテック調べ）では、eill「SPOTLIGHT」が1位を獲得した。

TV番組「テラスハウス」で楽曲が使用されるなど、話題の新世代シンガーソングライターによる同曲。各地の複数FM/AM局で11月度のパワープレイに選ばれていることもあわせ、タイトルトラックとなる1stアルバム「SPOTLIGHT」（11月6日発売）のリリース週を迎えてオンエア数が急伸。先週7位からいっきに首位へと駆け上がった。

今週はTBSラジオ他「アフター6ジャンクション」、TOKYO FM「LOVE CONNECTION」内“LISTEN! MY PLAYLIST”、Fm yokohama「Tresen」、J-WAVE「SONAR MUSIC」などゲスト出演も多数みられ、この先もしばらく各局で彼女の名前を耳にしそうだ。

2位は秦基博「Raspberry Lover」が先週6位からの上昇。こちらも約2年半ぶりとなる同ニューシングルのリリースを11月6日に迎えての急伸だ。パワープレイ選出はないものの、調査対象全てのステーションで1回以上のオンエアがあった点はさすが。今週最多（9位の[Alexandros]と同着）となるリクエストの多さも、全局でオンエアされた理由のひとつだ。

それと、アダルトな雰囲気を漂わせた新境地の楽曲であることも注目度が高い要因だろう。およそ4年ぶりとなるオリジナルアルバムも12月11日にリリースを控えており、そちらからの新曲も一足早く聴けることを期待したい。

3位はLONGMAN「Wish on」が先週23位から大きくジャンプアップした。愛媛発、男女ツインボーカルを擁する3人組による11月6日リリースのメジャーデビューシングル。アニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」現クールのEDテーマに起用されており、テレビで効果的なアピールをしつつ、ラジオでも局地的ではあるが複数局でのパワープレイ選出により11月いっぱい大量オンエアが見込めそうだ。1位のeill同様、新世代を担うアーティストとして今後の動向に注目したい。

新人、ビッグネーム、中堅アーティストが上位で混戦する“今のチャート”に

今週のTOP10は、大物から新人まで多種多様な顔が並ぶチャートとなった。上述のとおりTOP3中2組を新人アーティストが占めた他、ドラマ「G線上のあなたと私」主題歌でリクエストも多かった緑黄色社会「sabotage」（先週25位）、シチズン「クロスシー」TVCMソングとしてもOA中のNulbarich「Look Up」（先週13位）、ドラマ「ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜」主題歌の[Alexandros]「あまりにも素敵な夜だから」（先週1位）など、中堅アーティスト勢も急伸。偶然にも全てタイアップソングとなった。

一方、ビッグネームでは、AIの20周年記念ベストアルバムに収録された新曲「Baby You Can Cry」（先週22位）、NHK連続テレビ小説「スカーレット」主題歌のSuperfly「フレア」（9位）、椎名林檎ベストアルバムにも別バージョンが収録される椎名林檎と宇多田ヒカルの「浪漫と算盤」（120位）、11月22日にニューアルバムをリリースするコールドプレイの新曲「オーファンズ」（先週3位）がチャートインしている。

TVタイアップ曲から大物コラボ、ニューアルバムからの新曲など、どれも話題曲ばかりであり、ジャンルもキャリアも幅広いアーティストが肩を並べたチャートはラジオならではのものだろう。さらには槇原敬之「冬がはじまるよ」が24位に急上昇するなど、過去・現在・未来を捉えた“今のチャート”となった。

RADIO ON AIR DATA

（集計期間：2019年11月4日〜11月10日）
1.SPOTLIGHT / eill
2.Raspberry Lover / 秦基博
3.Wish on / LONGMAN
4.Baby You Can Cry / AI
5.フレア / Superfly
6.sabotage / 緑黄色社会
7.浪漫と算盤 / 椎名林檎と宇多田ヒカル
8.Look Up / Nulbarich
9.あまりにも素敵な夜だから / [Alexandros]
10.オーファンズ / コールドプレイ