宇多田CD後発で最注目1位、ENHYPENが初登場2位、Aimer“鬼滅”曲OA増でストリーミングに影響【エアモニ】
2022年3月2日発表のラジオ・オンエアチャート(集計期間:2022年2月21日〜2月27日プランテック調べ)では、宇多田 ヒカル「BADモード」が再び1位を獲得した。
ニューアルバム「BADモード」が1月19日に先行配信された1月17日〜1/23週チャートで2位に初登場し、翌週1位を獲得した同曲。その後も3位→10位→6位と大量オンエアを維持してきたなか、CDリリース週を迎えた今週、再びオンエアが増加し首位に返り咲いた。
リクエスト数も新曲では今週最多で、全国広範囲におよぶ9割以上のステーションでのオンエアを獲得。「君に夢中」(100位→65位)、「One Last Kiss」(-位→174位)といった他アルバム収録曲も再伸した。また、関連楽曲の総オンエア数は前週から1.5倍以上となっており、“2度目のリリース日”を迎え再び大きな注目を浴びたかっこうだ。デジタル先行配信から1か月を空けてのCDリリースにより、注目される山場を2回築くことに見事成功したと言えよう。
なお、後発したことでCDセールス数に少なからず影響はあったものと思われるが、トータルで見てどうだったのか。ある程度のスパンで検証する必要はあるが、音楽業界における今後のプロモーション戦略に大きくかかわるため気になるところだろう。以降の動向に注目したい。
2位はENHYPEN「Always」が初登場した。ドラマ「ムチャブリ! わたしが社長になるなんて」主題歌となる同曲は、2月22日の配信リリースと同時にラジオ解禁されると主にFM局がオンエアを開始。ZIP-FM、Love FM、InterFMでの大量オンエアを基盤に、全体のおよそ6割のステーションでオンエアを獲得するに至っている。FMチャートでは宇多田 ヒカルを抑えて首位を飾ったことも特筆すべきだろう。
3位はAimer(エメ)「残響散歌」が前週20位から再浮上した。テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編オープニングテーマだった同曲は、昨年12月6日の先行配信とともに同週12月6日〜12/12チャートで8位に初登場。その後、1月12日のシングルリリース、2月9日の“THE FIRST TAKE”披露、2月13日の同アニメ最終回放送とトピックが続いたこともあり大量オンエアを維持してきたが、今週、再びオンエアが急伸し最高位をマークすることとなった。
なお、今週はFM-NIIGATAのCM枠“パワープッシュ”でまとまった数のオンエアが確認されたことをはじめ、複数局で大量オンエアがあるなどプロモーションと推測されるオンエアも目立った。ラジオオンエアがストリーミングサービスでの再生数に影響することが言われているが、実際に同曲はここ最近、各社ストリーミングサービスで首位を飾っていることから、その成果がしっかり表れているようだ。
Vaundy 新EPリリース週で収録3曲に加え、リリース控える新曲もチャートイン
2019年リリースの「東京フラッシュ」よりラジオ各局が注目し、今や各種チャート常連アーティストとなったVaundy。実はラジオチャートにおいては昨年春からほぼ毎週、何かしらの曲がチャートインを続けており、昨今のリリースラッシュにおいても漏れなく大量オンエアを獲得している。
そんな中、今週のチャートでは2月23日リリースのEPより、表題曲「裸の勇者」(45位→17位)、「おもかげ」(-位→25位)、「HERO」(-位→87位)の3曲が、リリース週を迎えてオンエア急伸。さらには、20日にオンエア解禁され3月7日に配信リリースを控える「恋風邪にのせて」(-位→87位)が今週のチャート圏内に浮上。積極的なゲスト/コメント出演も助け、2作品におよぶ計4曲が同時チャートインすることとなった。早くからラジオリスナーにファン層を築いてきたためリクエストも広く集めており、こちらも長期スパンでのオンエアが期待できそうだ。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2022年2月21日〜2022年2月27日)
1位「BADモード」宇多田 ヒカル
2位「Always」ENHYPEN
3位「残響散歌」Aimer(エメ)
4位「さよならロックスター」ザ・リーサルウェポンズ
5位「いけないbaby」eill
6位「POP SONG」米津 玄師
7位「東京」SUPER BEAVER
8位「愛の戦友」安全地帯
9位「ミスター」YOASOBI
10位「Rock The World」[Alexandros]
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。
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