SixTONES圧勝の1位発進、Lizabet急浮上2位、King Gnu最多リクで3位、平和願うOAが波及SMAPアノ曲30位【エアモニ】

2022年3月9日発表のラジオ・オンエアチャート（集計期間：2022年2月28日〜3月6日プランテック調べ）では、SixTONES「共鳴」が1位を獲得した。

TVアニメ「半妖の夜叉姫」弐の章1月クールオープニングテーマとなる同曲。冠番組「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」（ニッポン放送他）の1月22日放送回にてラジオ解禁後、2月10日に他局・番組で少数確認されたものの、オンエアが本格化したのは前週からだ。そしてシングルリリース週を迎えた今週、オンエアが一気に急増し2位以下と100回以上の大差をつけて初登場首位となった。

前作同様、様々な要素を取り入れた高度な音楽性も相まって、FM局を中心に広い範囲でのオンエアを獲得している点も特筆すべきだろう。多数リクエストも集まっており、ジャニーズファン以外のリスナー層にもアピールし得たと推測される。

2位はLizabet「Another Day Goes By」が前週138位から大きく上昇した。次世代アジアンアーティストによるドラマ「DCU」主題歌の同デビューシングルは、1月第3週目の初オンエア後に少しずつ波及していき、先行配信週を迎えた1月31日〜2/6チャートで185位に初登場。その後、オンエアは落ち着き圏外へダウンするも、3月9日のシングルリリースに向けて再びオンエアを伸ばしはじめ、前週、チャート圏内に再登場していた。

こちらは3月度のパワープレイに多数局で選出されるなか、Kiss FM、FM FUKUOKAでのオンエア数が全体のおよそ半数を占めるなど局地的な大量オンエアが目立つ。リリース週となる次週、どのぐらい他局へ波及させられるかチャートアクションも含めて期待したい。

3位にはKing Gnu「カメレオン」が初登場した。ドラマ「ミステリと言う勿れ」主題歌となる同曲。先行配信日となる2月28日のラジオ解禁後、FM局を中心に開始されたオンエアは日を追う毎に伸長し、AM局へも波及していった結果、調査対象の93.5%となる全国広範囲のステーションでオンエアを獲得するに至った。

また、タイアップドラマの好調ぶりも奏功し、リクエスト数はSixTONESを凌ぎ今週最多数を集めているのも特筆点だ。毎作ロングスパンでのオンエアを獲得するKing Gnuだが、前述のリスナー需要も後押しし、3月16日のシングルリリースに向け更にオンエアを伸ばしてくること必至だろう。

平和願うラジオOAが波及 SMAP「Triangle」が30位に急伸、その他反戦ソングも

今週のチャートではSMAPが2005年にリリースした「Triangle」が30位に急上昇した。TOKYO FMの番組「THE TRAD」2月28日放送回にて、ナビゲーターを務める稲垣吾郎が“平和への願いを込めて”といったメッセージと共に紹介したことを機に、オンエアは全体のおよそ65%のステーションへと波及。3月6日放送のJFN系列番組「木村拓哉 FLOW supported by GYAO!」でもオンエアされた。その結果、ダウンロード数が急伸したのは既報の通りだ。

なお、実はこれより先に同曲のオンエアは確認されている。ロシアによるウクライナ軍事侵攻の可能性が高まっていた時期、2月15日放送のFM AICHIの番組「EVENING STREET」でオンエアされ、その後、2月24日の侵攻開始翌日25日には、TOKYO FM「ONE MORNING」、CBCラジオ「ドラ魂キング」、ABCラジオ「ABCミュージックパラダイス」といった番組がオンエアしていた。同曲に込められたメッセージを伝えるべく、いち早く選曲したものと思われる。

昨今、世界的な平和を願う曲／反戦歌のオンエアも急増しており、今週はジョン・レノン「イマジン」（174位→60位）が上昇した他、マービン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン」（65位）、ブラック・アイド・ピーズ「ホエア・イズ・ザ・ラヴ」（65位）、マイケル・ジャクソン「ヒール・ザ・ワールド」（137位）、ザ・ビートルズ「愛こそはすべて」（165位）などがチャートインしている。

音楽、そしてそれを紹介する番組を通じ、平和を願う輪がここ日本でも更に広がることを期待したい。

RADIO ON AIR DATA

（集計期間：2022年2月28日〜2022年3月6日）

1位「共鳴」SixTONES
2位「Another Day Goes By」Lizabet
3位「カメレオン」King Gnu
4位「手のひら重ねれば」竹内 アンナ
5位「MIU」中村 佳穂
6位「バイト・ミー」アヴリル・ラヴィーン
6位「ダンシング・フィート」カイゴ ft. DNCE
8位「BADモード」宇多田 ヒカル
9位「Tremolo」Chilli Beans.
10位「Always」ENHYPEN
10位「ミスター」YOASOBI