iScream 前作の話題も奏功し1位、藤井風 今週も最多リクエストの2位、Ayumu ImazuがTOP3入り、グラミー賞で洋楽伸長【エアモニ】
2022年4月13日発表のラジオ・オンエアチャート(集計期間:2022年4月4日〜4月10日プランテック調べ)では、iScream「茉莉花 -Jasmine-」が1位を獲得した。
LDHの次世代型ガールズユニットによる同曲は、4月1日にリリースされたデジタルシングルであり、20日にリリースを控える1stアルバム「i」からのリードトラック。1月にリリースされた前作でその実力が話題となったMISIA「つつみ込むように…」カバーが、少数ながら毎週オンエアを獲得し続けるなか、3月14日放送のFM Osaka「Marche Coucou」ゲスト出演時に同新曲を解禁。その翌週まではFM Osakaのみで複数オンエアが確認されていたが、デジタルリリースを迎えた前週、他局でもオンエアが開始され93位に初登場。初めて丸一週間の集計期間を迎えた今週、いっきに急伸し首位へと上り詰めた。
オンエア獲得ステーション率は41.9%と、特定局での偏向的な大量オンエアが基盤となっているものの、リクエストが多数集まっている点を見ると、先述した前作での注目で支持層が確立されているものと推測される。1stアルバムのリリースに向け、更に広い範囲へ波及していくことを期待したい。
2位は藤井 風「まつり」が前週ポジションを死守した。同収録のアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」リリースから3週目となるものの未だ高い注目度で、オンエア獲得ステーション率は74.2%と高水準をキープ。リクエストも引き続き今週最多となった。アルバムからは今週も「優しさ」(99位)、「旅路」(147位)、「きらり」(174位)と計4曲がチャートインしている点もさすが。セールス数も落ちることなく更に積み上げているようだ。
3位はAyumu Imazu「破片」が前週14位から浮上した。日米を活動拠点とし、作詞作曲からダンスの振り付けまで手掛けるZ世代のシンガーソングライターが、3月25日に配信リリースした同曲。bayfm、FM NACK5、FM FUJI、Kiss FM、α-STATION、e-radio、Date fmなど、多数局が4月度のパワープレイに選出しており、およそ8割がそのパワープレイでの大量オンエアによるTOP3入りとなった。TikTokでの先行配信や幾つか見られたゲスト/コメント出演も奏功し、既にリクエストが複数寄せられていることからも、その存在に広く注目が集まり始めていることが窺える。今後の展開が楽しみだ。
グラミー受賞作品がOA伸長、シルク・ソニックはTOP10圏内に再浮上
毎年音楽シーンが注目する【グラミー賞】授賞式が今年も現地時間4月3日に開催され、主要部門を中心とする受賞作品/アーティストのラジオオンエアが伸長した。なかでも、年間最優秀レコードおよび年間最優秀楽曲を受賞したシルク・ソニック「リーヴ・ザ・ドア・オープン」は、6位まで再浮上するなど大きく再注目された。
昨年3月第一週のオンエアチャートに初登場した同曲は、その後24週連続でチャートイン。その後は、こちらも今週72位にチャートインした「スケート」をはじめ、アルバムから随時解禁される最新曲にオンエアが置き換わりつつも人気を持続させ、今週までに計48週にわたりチャートインするという、洋楽ながら異例の超ロングヒットを記録中だ。ラジオとの相性が良いノスタルジックな曲であることも一因ながら、純粋に“良い曲”はいつの時代も広い国・世代で長く愛されるのだろう。今後も史上に残る名曲として定期的にオンエアされることと思われる。
なお、受賞作品からはこの他、最優秀新人賞ほか受賞のオリヴィア・ロドリゴ「ドライバーズ・ライセンス」(184位→19位)/「グッド・フォー・ユー」(−位→84位)、最多5部門受賞のジョン・バティステ「フリーダム」(139位→29位)/「アイ・ニード・ユー」(−位→78位)、最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)賞のドージャ・キャット「キス・ミー・モア feat. シザ」(−位→67位)がチャートイン。また、今年も受賞を逃したBTSも「Butter」(93位→17位)、「Dynamite」(−位→133位)が浮上するなど、相変わらずの影響力の高さを窺わせた。
RADIO ON AIR DATA
(集計期間:2022年4月4日〜2022年4月10日)
1位「茉莉花 -Jasmine-」iScream
2位「まつり」藤井 風
3位「破片」Ayumu Imazu
4位「バン・バン feat. エド・シーラン」カミラ・カベロ
5位「月の椀」サカナクション
6位「リーヴ・ザ・ドア・オープン」ブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク&シルク・ソニック
7位「独り言」久保あおい
8位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
9位「ジェネリックラブ」Klang Ruler
10位「双葉」あいみょん
ラジオ・オンエアモニタリング(エアモニ)・ランキング
調査基準:本ランキングは調査対象局において下記条件を満たすオンエアのあった楽曲を集計。
・1曲につきワンコーラス以上、もしくは連続して60秒以上のオンエアがあること。
・BGMでないオンエアであること。
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